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カレー日記(ダクシン)



大手町「ダクシン」南インドミールズランチ(ペッパーエッグ、コリコランブ)+チキンティッカ


日本の南インド料理を牽引してきたお店の一つであるダクシン。
京橋のお店が地域再開発で閉店となりましたが、大手町に戻ってきました。

ビルの谷間にある二階建ての小さな建物がそれ。
非常に洗練された雰囲気で、都会の中のオアシス的イメージです。

ランチタイムに行ってみると、一階はセルフサービスでカレーと主食のセット、二階はミールスなどのセットメニューと、フロアによってメニューが違うようです。

二階に上がり、南インドミールズランチを注文。
サンバル、ラッサムと、日替わりのカレー3種からペッパーエッグ、コリコランブをセレクト。
バスマティライスの他にパン系もつくのですがこれも選べます。
プーリにしました。

トッピングでチキンティッカもつけて。

ラッサムは酸味控えめで上品なタイプ。
サンバルも穏やかな味わい。
ペッパーエッグはしっかりとパンチあるテイスト、コリコランブは王道のテイストで、トータルで混ぜた時に程よくなるバランス感の味付けです。

チキンティッカは南インド料理というわけではないですし北インド的なメニューもあるのは、場所柄もあってこそでしょう。
事実インド料理をよく知らないであろう客層も見えたのですが、そんな方が他の南インド料理愛好者がミールスを頼んでいるのを見たらきっと気になるでしょうから、南インド料理への扉を開く第一歩となりそうなお店です。

評価:★★★☆

カレー日記(ダルメロ)



錦糸町「Dal Mellow」マンゴーライス、パンダナスチキン、栗と生姜のアチャール、バターミルクラッサム




鯖のポリチャットゥ


錦糸町にインド料理をベースとしたスパイス料理とワインのお店ができました。
シェフは他に仕事を持ちながら、基本的に土日の予約制で間借りではなく実店舗をオープンしたという本気度。
いつ休むの?という話なのですが、業界的に休みが不定期だったり自由度が効くということと、それ以上に趣味に対しての本気度がそもそもハイレベルな方なので、インド料理を作るという情熱が高まりまくった結果、お店を開いたということでしょう。
ちなみにシェフとはカレーでは無い趣味の世界で出会った方です。
僕も趣味が仕事となるタイプであり、その僕の仕事の世界にシェフはお客さんとして来ていたと、そういう形。

閑話休題。

コースということで様々な料理が出たのですが、全部書いてしまってはネタバレになってしまうでしょうから特に印象に残ったものを。

まず茄子と納豆のバルタ。
僕はネバネバしたものが苦手でして、納豆は特にネバネバ度が僕の苦手なネバネバ感であり、自ら進んで食べることは決して無いのですが、こちらのお店は店名の通りダルを重要視しており、納豆はある意味でジャパニーズダルであるということで、それは欠かせないというお話だったので食べてみたのですが、これが美味しいんです。
納豆の臭みはスパイスで消えているというのは他でも無くはないことですが、僕は先述したように匂いよりもネバネバとした食感が苦手なタイプ。
こちらの納豆は生で使っているということでどう考えてもネバネバが消えなさそうなのですが、ナッツなどをあしらうことによってそのネバネバをあまり感じずに食べることができたのです。
ちょうど茄子とナッツに納豆が挟まれたいたこともよかったのかもしれません。

アレンジしたものだけでは無くオーセンティックな料理もあります。
鯖のポリチャットゥはシェフが通い、幾度となく料理を習いに行った南インドはケララの名物料理。

酸味と辛味、そして鯖の旨味が調和して実に美味しいです。
これにダルを合わせることによって辛いものが苦手な方でも食べやすくする仕様もまた良し。

メインも面白く、レモンライスならぬマンゴーライスにパンダナスチキンとバターミルクラッサムを合わせ、栗と生姜のアチャールを添えたもの。
ラッサムがバターでミルク?と思ったのですが、ラッサムの味を壊さない範囲でバター感やミルク感もあるという新体験。

どれも基本的にはオーセンティックでありながら、そこに日本人ならではの工夫があり、そして店名にもあるダルを様々な形で楽しめるという構成がとても良かったです。

モダンインディアンとも言える構成ですがモダンインディアンと考えるならコースで5000円しないのは安いです。
あえて夜の営業というのは、カレーが一般的にファストフードとして捉えられていることに対してのアンチテーゼ。
カレーやインド料理はスローフードとしても十分に成り立つということを教えてくれるお店なのです。

評価:★★★★

カレー日記(ムアンタイ)



神保町「ムアンタイ」マンダラシェフの賄いカレー(ポーク、しめじ、ラジマ)


ムアンタイ。もともとタイ料理のお店でしたが神保町内で移転し、タイ料理のみならずインド料理も楽しめるお店となりました。
外観も内観も実におしゃれ。

タイ料理でインド料理となるとインドネパール系を思い浮かべるかもしれませんがさにあらず。
こちらは神保町で有名なインド料理のマンダラをはじめ、タイ料理のメナムのほとりなど様々なお店を手がける西インド会社の運営するお店。
インド料理のシェフもタイ料理もシェフも本格的というわけです。

マンダラシェフのまかないカレーというセットをいただきました。
マッカニー的なポークカレー、ドライなしめじカレー、そしてラジマの3種カレーに、彩り鮮やかな副菜が飾られており、このあたりは今時感を意識したのかなと興味深いです。
本格的な現地料理を今時の日本的盛り付けで、というわけですから、ありそうでないタイプ。

味はそれぞれマンダラらしいといいますか、オーセンティックなインド料理でありつつ日本人にも理解しやすい落とし所。

インドカレーを食べているのですがスパイスカレー的な雰囲気も感じ、この形はカレー激戦区神保町においても個性となっています。

他にタイスキ、カオソイに加え、インディアンチャイニーズやおつまみ系も充実。
ランチでカレーを食べるも良し、夜にゆっくり飲むも良しで使い勝手の良いお店でした。

評価:★★★☆

カレー日記(アミカル)



渋谷「アミカル」本日のプレート(ミーンコロンブ)、エビのペッパーフライ


間借りカレー店にも色々とありますが、こちらは本格的な南インドの家庭料理がいただけるお店。
火曜に白金台で営業しているのに加え、月曜に渋谷でも営業スタートしました。

メニューは日替わり。
この日はミーンコロンブのプレート。
オプションでエビのペッパーフライも一緒に。

店主さんが柔らかい雰囲気の女性なので優しいテイストを想像しがちですが、しっかりとパンチの効いたカレーで目が覚める美味しさです。
東京の間借りカレー店の中でもトップクラスの美味しさですよこれは。

現地で料理を習ったのに加え、誰もが知る名店のシェフにポイントを教わったということもあって実に本格的です。

素晴らしいですね。
既に予約で埋まる日もあるようですがこれからさらに人気となっていくのだろうなと思ったら、10月で閉店とのこと。
なんと実店舗の準備が整ったのとのことでめでたい!
年内開店予定だそうです。

しばらく開いてしまうので、間借りのうちに言っておくべきお店ですよ。

評価:★★★★

カレー日記(ルシ)



神奈川 十日市場「ルシ インドビリヤニ」ノンベジミールス


十日市場。住宅地のようですが特に何か有名な名所があるというわけでもなく、市場ははたして存在するのか。
そんな場所に何故行ったのかというと、ここに南インド料理店があるから。

ルシ。
東京は蒲田にも二号店を出したお店です。
蒲田のお店がなかなか美味しかったのでこちらも機会があればと思っていました。
隣駅に用があったのでこれはチャンスとばかりに足を伸ばして。

和風の蕎麦屋だか定食屋だかを居抜きしたような場所。
場所柄もあってかナンと北インド系のカレーのメニューもありましたが、ミールスやビリヤニもあります。

ノンベジミールスを注文。
カレーは日替わりの様子。
この日はほうれん草マトンとチキンでした。

食べてみるとこれが美味しいんですよ。
穏やかなサンバル、鋭いラッサム。ポリヤルも野菜の風味がしっかりと立っていて。
プーリも揚げたてふわふわ。
都内の人気店と比べても負けないレベルの高さであり、蒲田のお店よりも好きかもしれないと思うくらい。

夢中になって食べ終わり、チャイを飲んでいると地元で働く若者と思しき2人が入ってきて、慣れた様子でビリヤニを注文しているのを見てなんだか嬉しくなりました。
ビリヤニも一般化したんだなぁと。
こちらのように住宅地でも負けずにオーセンティックな現地料理を出しているお店があるからこそなのでしょう。

わざわざ行った甲斐がありました。

評価:★★★★

京都カレー日記(タルカ2)



京都市役所前「TADKA2」フィッシュビリヤニ




ラジカチョリ


京都を代表する南インド料理の名店TADKAが2号店をオープン。
本店よりラグジュアリーな雰囲気も感じさせる空間は落ち着いていて大人のお店といった趣。

メジャーなものからマニアックなものまで、南インド料理を色々と味わえるメニュー構成。

まずはお店イチオシメニューのラジカチョリから。

インド料理に詳しい方にわかりやすく説明するなら巨大で豪華なダヒプリ。
詳しくない方に説明すると、揚げパンの中にヨーグルトと野菜、フルーツのソースが入り、それをまた上からもかけたもの。

これ、見た目的にも鮮やかで美しいのですが、味も良いです。
ダヒプリは一口で食べるものですが、こちらはフォークを入れながら食べていくというのもまた面白く、必食の一皿。

マトンペッパーフライは濃厚かつ切れ味あるテイストで、マトンの柔らかさが出色。

フィッシュビリヤニの添え物はサルナとライタと思いきやパチャディと言われたのですが、まぁライタのようなものです。
ビリヤニは時期によってスタイルが変わるとのことで、今回はベンガルスタイル。ジャガイモがどーんと乗っているのがまさにそうです。
食べてみるとベンガル地方のビリヤニの素朴感もありつつ、もっとゴージャスになった雰囲気もあり、ごちそう感があって良いです。

サービスも丁寧で満足度が高いお店。
既に人気店で予約がないとなかなか入れないことも多い様子なので要予約で行きたいお店です。

評価:★★★★

京都カレー日記(カリーダバ)



京都 梅小路京都西「Curry DAVA」本日のCurry+イカのロースト


大阪の名店nidomiで働いていた方が京都で独立したと聞いて行ってきました。

古民家をおしゃれに改装した明るい店内は雰囲気良好。

nidomiよりもインド色が強いメニュー。
本日のCurryはケララチキンとポークララとダル。これに様々な副菜がつきます。
トッピングでイカのローストを追加注文。

まず目を奪われるのがこの彩りの美しさ。
ターリーはもちろんなのですが、テーブルも美しく、それと調和した絢爛豪華なルックス。それでいながらゴテゴテしていない絶妙のバランス。
センスの良さをビシビシと感じます。

食べてみるとこれまたセンスの良さに撃ち抜かれるような感覚。
基本的に優しいんです。
優しくありながらも奥底に強さがあり、柔らかいけれど芯がちゃんと通っているような。
しなやか、というよりたおやか。
素晴らしいです。

ワンオペなのですが接客などもしっかり目が行き届いており、長年人気店で働いていた経験は味のみならずそちらにも活きています。

京都に新たな名店が誕生しました!

評価:★★★★

カレー日記(ニルワナム)



神谷町「ニルヴァナム」キャロットドーサ




チキンチェティナドゥドライ


ランチビュッフェのクオリティの高さで一世を風靡し、南インド料理の認知にも一役買い、店舗数も着々と増やしているニルヴァナム。
その本店は言わずと知れた神谷町にあるわけですが、こちらが建物の取り壊しですぐ近くに移転しました。

以前の場所から徒歩3分程の距離感。
近くで良いです。

先述したようにランチが有名で常に満席の人気店なのですが、夜も素晴らしいのです。
その割に夜は空いていることも多いので実は狙い目。

ティファンやインディアンチャイニーズも充実のメニュー構成。

ドーサも各種あるのですが珍しいキャロットドーサを。
厚めに焼かれたドーサに細かく切った人参。
添えられるのはサンバルとチャトニ2種なのですが、このチャトニのレベルの高さに驚きます。
ココナッツチャトニ、トマトチャトニ、どちらも大変美味しく、これだけでドーサ2枚は行けちゃうなと思うレベルの高さ。
量もたっぷりあるのが嬉しいところ。

サンバルと合わせても当然美味しいです。

肉料理も食べたくなったのでチキンチェティナードのドライタイプのものを。
これもレベルが高いですね。
確かな辛さとココナッツのまろやかさの止揚。
これにカレーリーフの爽やかさも加わって盤石です。

ランチが安すぎるのでそれと比べると夜は高く感じてしまうかもしれませんが、単純に金額だけ見れば決して高いわけではなく、クオリティの高さを考えるならむしろ安いと思えるくらい。

昼だけじゃなく、是非夜にも行ってみてください。
損はしません。

評価:★★★★

カレー日記(5ラボ)



西荻窪「5Lab」go流サーグ




タンドールランイチ




3種盛り


カレー激戦区西荻窪に2023年9月、また新たな名店が誕生しました。

こちらのシェフは麻布十番にあったJINDARIで腕を振るった方。
JINDARIと言えば肉とスパイスの店で、カレーのレベルも高く、知る人ぞ知る存在だった今は無き隠れた名店。
何しろシェフはインド料理の名店で勤務経験があるのみならず、インドに渡って料理を習ってきたという経験もあり、自宅にタンドールを持っているという方。
その腕はJINDARI時代から信頼しているので、今回の開店は非常に喜ばしいこと。

まずは前菜。
どれを食べようかと悩んでいると「おまかせで3種盛りとかもできますよ」と。
ならばそれで。

砂肝とキュウリのピックル、とり胸ときくらげのガーリックアチャール、カルダモンクリームチーズの3種。
どれもお酒が進み、食欲に火がつくものでした。

タンドール料理は鶏、豚、牛から選ぶのですがその日によって内容が違うようで。
珍しい松阪牛A5のランイチがあるというのでそちらを。

タンドールでじっくりと火を入れたランイチ。ランプとイチボの重なった部分だけあって赤身と脂のバランスが良く、肉自体の美味しさを堪能できます。
これにカレー味のマッシュポテトとトマトのチャトニ、パクチー、クミン、潮が添えられており、様々な形で楽しむことができます。

〆のカレーはサーグにしました。
ほうれん草のカレーなのですがチキンも入っています。
このサーグ、手切りで細かく叩いたほうれん草がたっぷりと入ったセミドライなテクスチャのカレー。
ペーストになっていないからこそのほうれん草の味がしっかりと感じられ、チキンの旨味と相まったものを必要最低限のスパイス使いでまとめており、他に無いタイプのサーグです。
実に美味しい。

お酒も幅広く取り揃えており、スパイス飲みにはもってこいのお店です。

西荻窪はカレーの名店がひしめき合う激戦区ですが、タンドールバルは無かった形。
今後がさらに楽しみなお店ですよ!

評価:★★★★

カレー日記(サンライズ)



西早稲田「サンライズ」野菜カレー、カイナンチキン


オレンジコートのメイドインインディア跡地に入ったインドネパール系にタイ料理も加わったお店。

ディナータイムに訪問。
単品の野菜カレーに、カイナンチキン(原文ママ)を合わせて注文。
減量中なので主食は無しで。

野菜カレーはインネパ系のど真ん中なテイスト。
ミックスベジタブル+カリフラワー的な野菜感。

カイナンチキンはタイ料理メニューのカオマンガイのアタマでしょう。
蒸した鶏肉にジンジャーソース。
添えられた野菜にはインネパドレッシングがかかっているのが面白いです。

セットメニューも充実、軽く飲むのにも良さそう。

ごくごく平均的なインネパタイ店だなと感じました。

評価:★★★
プロフィール

AKINO LEE

Author:AKINO LEE
ミュージシャン、ヴォイストレーナー、アイドルプロデューサー、作詞家、作曲家、振付師、ライター、俳優、イベントオーガナイザー等、様々な分野で精力的に活動中のアーティストAKINO LEEの公式Blog。

2006年11月より、一日最低一食以上カレーを食べる「毎日カレー生活」を開始。
いつしか毎食カレー生活となり、現在も継続中。

基本的に本ブログは、カレーの事ばかりです。
が、稀に別の事も書きます。

基本的にカレーの種類でカテゴリ分けしていますが、場所で調べたい場合は、左下にある検索窓で駅名を入れてください。
そうすると、カテゴリの名前と、その右に「カレー日記」と出てきますので、その「カレー日記」をクリックしてくれれば関連するカレー屋が出てくるはずです。

基本的に自分の為のカレー備忘録なので、コメントやトラックバックはつけられない設定ですし、カレーブログを専門的にやってらっしゃる方に比べると内容が薄いですが、カレー屋探ししている方の参考に多少なりともなれれば幸いと思い、更新していく所存です。

基本的に一度食べたカレーを再度重複して上げる事はありません。
しかしあまりに美味かった場合や、一度アップした事を忘れている場合はその限りではありません。
という訳で毎日カレーを食べている割には更新が毎日ではないのですが、俺が毎日どんなカレーを食べているのか興味あるという方は、ツイッターの方をフォローしていただければ、そちらで「本日のカレー」として食べたカレーを全てアップしております。

@lee_otokage

基本的にこちらのブログはカレー生活の途中からつけはじめたもので、以前書いていたブログは諸事情あり消えてしまっています。
カレー生活始めだしてからのカレーについてはmixiの方に全てまとめてありますので気になる方はそちらもどうぞ。

mixi ID 142205

基本的に…という言葉を文章の頭につける事が多い人間には、詐欺師が多いと某著名人に言われた事があります(^^;)

基本的に詐欺師みたいなもんですが、カレーに関しては正直です。
よろしくお願いいたします!

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