カレー日記

森下「上亀」深川インド定食(ポーク)
先日こちらの前を通ったら「日曜ランチ深川インド定食」との貼り紙を見つけました。
しかし見た目完全に和食屋さんというか居酒屋さんという佇まい。
気になって調べてみると、日曜のランチタイム限定でインドカレーを出しているという事。
さらに気になり、これは実際に確かめねばという事で行ってきました。
メニューを見ると単品カレーは750円から。
定食は1000円で統一です。
定食の内容は、サラダ、豆と野菜のカレー、トマト風味のスープカレー、十穀ごはん、揚げパン、そしてメインのカレーをセレクトするスタイルでした。
チキン、ポーク、あさり、魚から選べるという事でしたが、魚はどうやら日替わりの様子。
店員さんが「今日の魚カレーは海老になります」と教えてくれました。
しかし単品メニュー見てみると、ポークがビンダルーじゃないですか!
ポークビンダルー好きな僕は迷わずそれをセレクト。
少々待って出てきた定食。
豆と野菜のカレーはサンバルでした。オクラも入っています。
スパイスがガツンときいているタイプではなく、実に優しくヘルシーで程良いバランス感のサンバルでした。
ということはトマト風味のスープカレーはラッサムなわけです。
こちらも優しい味ながらしっかり押さえるべき所は確実に押さえているラッサムで美味しいです。
ごまが入っているあたりに和を感じます。
ポークビンダルーも、酸味やスパイス感を前に押し出すより、素材の旨味を前に出すタイプ。
油も控えめで、玉葱の旨味と豚肉の旨味の調和した、どことなく和を感じさせるビンダルーでした。
こちらのカレーはどれも和を感じます。
東京駅エリックサウスや、東中野カレーリーフ等、日本人が作る南インド料理の名店に勝るとも劣らない味のクオリティです。
ご飯も十穀米が合うんですよ。
しかもご飯にはちゃんとアチャールとポリヤルも添えられていました。
器が完全に日本の食器なのも、お店の雰囲気とも合っているし、個性となっていて良いです。
これが1000円で食べられるとはかなり奇跡的。
食べ終わった後、何故日曜限定なのか聞いてみると、どうやらマスターのご両親が営んでいる和食のお店の定休日である日曜昼だけ場所をそのまま借りてやっているそうです。
このスタイルで初めて1年くらいだとか。
マスターは普段、神保町のスープカレー屋オオドリーで働いているそうです。
スープカレー屋さんの作る南インドカレーとはまた面白いのですが、スープカレーの手法も取り入れているからこそ、さらに日本的なのかもしれませんね。
スープカレーは札幌育ちの日本食と言えますから。
いずれちゃんとお店を構えられればと考えつつもまだ未定という事でしたが、お店構えてくれたら通いたいくらいに素敵なお店でした。
奥様と思しき女性のサービスも素敵です。
お店構える際にはこの日本的な部分をしっかり残してくれると、個性も際立って良いかと思います。
というか、僕好みですw
また行って違う味も試してみたいと思います。
日曜昼のみと、なかなか行くのは難しいかもしれませんが、南インド料理がお好きな方には自信を持っておすすめできる名店ですよ!
評価:★★★★