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カレー日記


新宿三丁目「999」カオソーイ


プーニムパッポンカリー


タイ料理激戦区新宿。
三丁目エリアにもお店は非常に多いのですが、また新たな新店が生まれました。
999と書いてカオカオカオと読むそうです。

明るい店内。
外の仕切りは壁ではなくビニールカーテンなあたり、タイっぽさあります。
冬は寒そうですが温かい季節にはこの開放感が良いでしょうね。

カオソーイとプーニムパッポンカリーをいただきました。
カオソーイはかなり本格的なスタイル。
レンゲではなくおたまが入っているのがなんとも面白いですが、味はタイ本国でいただく味に近いです。

プーニムパッポンカリーは屋台味。

どちらも味が比較的薄目で、辛さも控えめ。
元々カオソイもパッポンカリーも辛いものではないのですが、それがさらに辛くない感じでした。

遅めの時間でしたが賑わっており、既に人気店の様子です。

評価:★★★

カレー日記


新宿三丁目「新宿寅箱」ジビエカレー


鰻蒲焼


新宿三丁目から東新宿へ向かう途中には商店街があり、そこには知る人ぞ知る美味しいお店も点在するのですが、そのエリアにあるジビエとウナギのお店です。

ジビエのお店もだいぶ増えてきましたが、ウナギを合わせるのは珍しいですね。
こちらにカレーがあると聞いて行ってきました。

ジビエもウナギもカレーも好きなので。

和風の外観。細長い店内。カウンターメインですが奥にテーブルと、小さな座敷席もありました。
ドリンクはセルフで作ると少し安くなるのですが、某ジビエの名店のようです。

日替わりジビエと鰻蒲焼、そしてカレーをいただきました。
日替わりジビエは鹿、猪、鴨のかなりミニサイズ。
味見程度には良いかもしれません。

鰻は塩かタレか選べるのですがタレで。
うん。鰻です。

ジビエカレーは挽肉のカレー。
食感的にトロっとしたものを感じました。
スパイスはそれほど強くありません。
肉の味が前面に押し出されているわけでもなく、居酒屋の挽肉カレーという印象。

総じて味的にはインパクトに欠けるものの、悪くない味ではあるんです。
ジビエとしては安めの値段設定なのですが、量も少な目。
このあたりのバランス感はジビエ慣れしていない女性に良いのかもしれません。

個人的にはガツンとくる肉とカレーを期待していたので、ちょっと違った方向性でした。

評価:★★★

カレー日記


渋谷「スパイスカレーOBA」スパイスチキンカレー


かつて恵比寿横丁の中のランチ間借りカレーとして、カレーオオバというお店を営んでいた方が、渋谷で間借りカレーをはじめました。
今回のお店はスパイスカレーOBAという名前に。
渋谷駅からすぐ近くにある和食系居酒屋でしょうか。カウンターのみの小さなお店ですが、そちらのランチ間借りで営業中です。

巨漢な方だと入れないであろう狭い入口から店内へ。
座ってみればそこまで狭くは感じません。
昼時は太陽の光も差し込んで明るく、雰囲気も良いです。

メニューはスパイスチキンカレーのみ。
トッピングもできるようですが、シンプルにこれだけいただきました。

ソースポットにはいったカレーですが、欧風というわけではなく、店名にあるようにスパイスカレーかと思いきや、大阪スタイルのスパイスカレーとはまた違う、独自の立ち位置です。
しかし野菜とスパイスを使って作ったカレーであることは間違いないので、スパイスカレーという名前に嘘はありません。

付け合わせのキャベツは恵比寿時代にもあったもの。
他にサラダ、そしてじゃがいもがつくのがまた欧風感出ているんですが、ただじゃがいもなのではなくてスパイスマヨネーズにつけて食べるものなので、これもまた独自性あります。

ライスは長粒種。
もうちょっと水気少な目の方が個人的な好みではあるものの、このカレーに合わせるなら日本米よりこちらの方が良いですね。

カレーはさっぱりとした味でありながら、薄いというわけではなく、スパイスの薬効も感じられて食べ終わった後にはじんわり汗も出てきます。
他にない独自の立ち位置のカレー。
恵比寿時代よりレベルアップしたように感じました。
この調子でさらなる美味しいカレーが食べられるようになったら嬉しいですね。

評価:★★★☆

九州カレー日記


福岡 薬院大通「ラーメン仮面55 pahapaha」キーマカレーラーメン


福岡でカレーといえばスリランカ料理をアレンジしたカレーで人気となったツナパハが古くから有名です。
ここ数年で全国的にカレーのお店が増え、その流れも様変わりしている中、福岡にも美味しいお店、面白いお店がどんどん増えてきているのですが、そうなる前から今も変わらず人気なツナパハは福岡県民のソウルフードのひとつといっても過言ではないでしょう。

そんなツナパハの姉妹店。しかもラーメン屋。
それがこちらラーメン仮面55pahapahaです。

スパイスを使ったスパイスラーメンのお店なので、どのラーメンにもスパイスを感じるのですが、これもやはりスリランカの汁物料理をベースに進化させてラーメンにしてあるんだそうで。
面白いです。

どれもカレーといってしまえばカレーなのですが、正しくメニューにカレー表記されていたのはキーマカレーラーメンだけだったので、それを注文しました。

スパイシーなスープのラーメンの上に、スリランカスタイルのキーマカレーがけです。

スパイス感の違うものが合わさって新たな深みと香りが生まれ、全部飲み干したくなるようなスープです。
通し営業なのも嬉しく、夕方にお腹が空いた時にも使えますし、飲み利用もできそうなメニュー構成。

福岡カレーの選択肢のひとつとして覚えておいて損は無いお店ですね。

評価:★★★☆

九州カレー日記


福岡 六本松「アフターグロウ」マーボーカレー


ラッサムスープ


アイスコーヒー、チーズケーキ


ここ数年でカレーの進化も目覚ましく、様々な個性的カレーを出すお店が増えてきました。

本格的なインドカレーでも北と南の地域で味が違うのがようやく日本でも理解されてきたように思いますし、インド周辺国であるネパールやスリランカの料理にこだわったお店も増えました。

そこからさらに進化して、様々な地方の料理とカレーを合わせるというお店も少しずつ出てきています。
福岡でいうなら南インド料理に和食のエッセンスを加えた秋月の月と亀や、福岡市内なら沖縄料理とスパイスカレーを合わせたクヮッチースパイスユクルなど、面白いお店が出てきています。

別ジャンルを合わせたカレーの中でも今年注目なのは中華系カレー。
花椒という中華のスパイスを使うカレーが昨年あたりから急激に増えてきているんです。
特に麻婆豆腐とカレーを合わせたマーボーカレーは、麻婆豆腐自体がカレーの範疇に入るという説もあるくらいに相性も良く、全国的に出すお店が増えてきています。

僕も様々な地域でマーボーカレーを食べ歩いてきたのですが、その中でトップクラスに美味しいものに福岡は六本松で出会いました。
店名はアフターグロウ。
カレーを中心にナポリタンやタマゴサンド、スウィーツなど様々な料理を出すカフェというスタイルなのですが、ここのマーボーカレーがとにかく絶品!

花椒ビシィッ! クローブバシィッ! 付け合わせの玉ねぎはホワァッ! と、甘い味付けになっていて、これが混ざると多角的で異次元な美味しさが広がるんです。
ランチタイムには100円で追加できるラッサムは本格的な南インド料理店の味にも負けない確かな美味しさですし、コーヒーもチーズケーキも美味しいんですから只者ではありませんよ。

若いお兄さんが作っていたのですが、天才ですねきっと。
とにかく麻婆カレーに関しては日本有数のレベルですし、他のカレーも気になるものだらけ。福岡行く度に行きたいお店です。

評価:★★★★☆

九州カレー日記


福岡 六本松「カレチネ」六本松カリー


福岡のカレー激戦区警固で人気となったお店が六本松に移転しました。
店内は清潔感あって明るい雰囲気。

ランチタイムは六本松カリー一本勝負です。
スパイスと野菜で作ったチキンカレーに副菜も少し乗ります。
ミニマンゴーラッシーもついて1000円。

辛さはデフォルトで辛め。
スパイスカレーを食べなれている人には普通の辛さですが、そうでない方にはちょっと辛いかなというくらいのバランスです。
味は王道スパイスカレーといって良いでしょう。
野菜と鶏肉の美味しさがスパイスで引き立てられています。

普通のカレーしか食べたことのない人には新しい味かもしれませんが、そのような人にも十分受け入れられる万人受けする美味しさでした。

僕は東京在住なのですが、地元の方に聞く所によると六本松は最近どんどん開発されていて新しい街として注目のエリアなんだとか。
そのような場所にこういうカレーってとても良いと思います。
接客も上品で、駅前の蔦屋でくつろいでいたマダム達にも受け入れられると思います。

既にアフターグロウのような名店も存在するエリアだからこそ、他の街で人気を博したカレーがうつってきて鎬を削りあってくれれば、この街のカレー事情ももっと盛り上がっていくことでしょうね。

評価:★★★☆

九州カレー日記


福岡 祇園「マノマ」赤金時豆と大根のダルカレー


福岡県。祇園駅と呉服町駅の間くらい。

古本とカレー。

謎の立て看板に惹かれてそちらへ向かってみるとガレージのような建物が。
店内は薄暗く、殺風景。
それなりに広いのですが使えていない空間が多く、奥にあるキッチンとカウンター、そしてテーブル。
周囲には本棚と展示物。ソファーもありました。

なんとも不思議な空間です。
テーブル置こうと思えばあと2つおいてもゆったりしているくらいの空間に1つしかテーブルがないのですから。

しかしそれが嫌な感じなわけではなく、秘密基地感があるといいますか。
本棚のラインナップも個人的にツボで、純文学からポルノ小説まで多種多彩。

基本的にはお酒を飲む場所のようです。
食事のメインにすえてあるのが日替わりカレー。

この日は赤金時豆と大根のダルカレーという野菜カレーでした。
ラムチャイ飲みながらカレーをいただくことに。

カウンターには常連らしきお客さんが語らっていたのですが、広いせいかあまり気にならず。
この贅沢な空間はそういう効果もあるんですね。

カレーは優しい美味しさ。
ジャンルでいえばスパイスカレーの範疇に入るのですが、オリジナルカレーというのが一番良いかもしれません。

カレーもオリジナルですが店のスタイルもかなりオリジナル。
この空間の使い方は東京ではなかなかできないこともあり、非常に面白いお店だと感じました。
もし僕が福岡に住んでたら時々通って色んな本をゆっくり読むんだろうなぁなんて。

評価:★★★☆

九州カレー日記


福岡 箱崎「マルハバ」マトンドピアザ(ロティ)


チキンカラヒ(ライス)


福岡県箱崎。
九州大学と筥崎宮が有名な地域ですが、基本的には住宅街。
博多エリアは都会ですが、そこから遠くない地域ではありながら、まったく違う趣のある街並みです。

この街に、パキスタン料理の名店があるんです。
それがこちらマルハバ。

オーナーのジャマールさんは元々自動車関係のお仕事で来日。
紆余曲折あってその仕事をやめ、何をしようか悩んだ末にこちらのお店を開いたんだそうです。

日本のパキスタンともいわれる富山県の射水市だったり、埼玉県の八潮市にも、非常に美味しいパキスタン料理店があるのですが、そちらの方も元々は自動車関係だった方が多くて。
こちらのそのパターンの例にもれず、美味しいパキスタン料理店なんです。

メニューは日替わり。
この日はマトンドピアザとチキンカラヒでした。
サラダと主食のセットで、主食はロティとライスどちらか選べます。

二人で行ったので、どちらもひとつずつオーダーしました。

まずマトンドピアザ。
ドピアザというのは玉葱を使ったセミドライカレーなのですが、こちらは玉葱の形がほぼ無いドピアザであり、インド料理店でいただくものとはかなり違うスタイルでしたが、しっかり油を使いながらも重くない美味しさであり、骨付きマトンの滋味がしっかりと引き立てられた、王道のパキスタンカレーでした。
ロティも軽くて良いです。

そしてチキンカラヒ。
カラヒとは鍋の名前で、その鍋で炒め煮した、パキスタンの名物カレー。
こちらが絶品!
骨付きチキンの旨味がスパイスで存分に引き出されており、ライスもジーラライス。
これがカレーと最高に相性良くて。
凄いなぁ。

こちらのお店は週末限定メニューのビリヤニが人気なんだそうですが、確かにこのジーラライス食べたらビリヤニのクオリティが高いのも容易に予想できます。

店頭では各種スパイスも売っており、カレーを自作する方にも嬉しいお店。
パキスタン料理店としては、全国レベルでもかなり上位に入る名店です。

ジャマールさんは「私は料理は素人なので、自分の好きな味を出しているだけ。これがたまたま受けているだけなんです。」と謙遜されていましたが、昨今のカレー業界はセンスの良い素人さんが人気カレー店になることも少なくありません。
そういう意味でも非常に正しいお店ですね。

評価:★★★★

九州カレー日記


福岡 桜坂「ナミヒラ」ナミヒラ咖喱


チーズケーキ、アイス珈琲


住宅街の中にある古ぼけたビル。
狭くて急ならせん階段を昇っていくと、それはそれは素敵なお店があるんです。
珈琲とカレーのお店ナミヒラ。

店内はレトロな雰囲気満載。
陽の光も沢山差し込んで明るく、何とも居心地の良い空間です。

調理するのは長髪に髭がおしゃれなイケメン。
接客するのは明るい髪色と笑顔が印象的な可愛らしい女性。
ご夫婦でしょうか、それとも恋人でしょうか。いずれにしても素敵なお二人です。

カレーはチキンカレーとキーマカレー。
これにチキン南蛮がついたナミヒラ咖喱というのがあったのでそれをいただきました。

カレーはスパイスと野菜で作ったヘルシーなカレー。
副菜もついて大阪スパイスカレー的なのですが、チキン南蛮が最高に美味しいんです!

チキン南蛮カレーも色々な所で食べましたが、これだけ美味しいチキン南蛮ってなかなか無いですよ。
聞いてみると店員さん、お二人とも宮崎の方だそうで。
お米も宮崎産にこだわっていて、宮崎推しのカレーなんですね。
そりゃチキン南蛮も本物の美味しさなわけです。納得。

カレーも美味しかったのですが、さらに美味しくて驚いたのがチーズケーキ。

見た目は料亭の出汁巻き玉子のようでもありますが、しっとりとして濃厚な、それでいてしつこくない程良いチーズ感と甘さのバランス。
実はチーズケーキも大好きで、カレー程ではありませんが色々なお店でチーズケーキを食べている僕なのですが、そんな僕の食べた中でもベスト5に入る美味しさでした。
珈琲もちゃんとこだわっています。

お店の雰囲気込みで非常に気に入り、福岡旅行中での訪問だったのですが二日連続で行ってしまったほどです。
また福岡に行った際には再訪したいお店です。
近くにあったら週イチで通うだろうなぁ。

まだ地元のカレーマニアにもそれほど知られていない隠れた名店。
今のうちに要チェックです!

評価:★★★★

九州カレー日記


福岡 薬院大通「チャクラ」ミールスマスカラス


福岡カレー激戦区にある個性的なお店です。
何が個性的なのかというと、南インド料理でありミールスと、メキシコ料理を掛け合わせた「ミールスマスカラス」がいただけるお店なんです。

元々はエルフラミンゴというメキシコ料理店だったそうで。
しかし紆余曲折ありまくって今のスタイルになっていたんだとか。
その歴史は店頭にある3枚にも及ぶ張り紙でことこまかに書いてあります。
あえてここでは触れませんが、感動的なお話なのでお店に行った際には是非読んでみて欲しいですね。

そんなわけでミールスマスカラス。
面白いのはトーレンがサボテンだということ。
さらにはタコスがついていたり、インド料理のカチュンバルがメキシコ的にサルサメヒカーナだったり、基本はあくまで南インド料理なのですが、髄所にメキシコが混ざってくる感じが実に楽しいです。

スタイル的には完全なる変化球ですが、味は直球の美味しさ。
素材の味を活かしたシンプルなスパイス使いで、量的にはそれなりにあるのですがしつこくなく、最後までスプーンが止まりません。
女性でもきっといけそうな爽やかな印象の味付けです。

カレーに限らず、福岡は塩を使う量が少な目だと聞いたことがあるのですが、まさしくそんな印象をこのミールスでも受けました。

日本中どこを探しても、世界中どこを探しても、このスタイルのカレーはこのお店でしか味わえないでしょうね。
貴重で素敵なお店です。

評価:★★★☆
プロフィール

AKINO LEE

Author:AKINO LEE
ミュージシャン、ヴォイストレーナー、アイドルプロデューサー、作詞家、作曲家、振付師、ライター、俳優、イベントオーガナイザー等、様々な分野で精力的に活動中のアーティストAKINO LEEの公式Blog。

2006年11月より、一日最低一食以上カレーを食べる「毎日カレー生活」を開始。
いつしか毎食カレー生活となり、現在も継続中。

基本的に本ブログは、カレーの事ばかりです。
が、稀に別の事も書きます。

基本的にカレーの種類でカテゴリ分けしていますが、場所で調べたい場合は、左下にある検索窓で駅名を入れてください。
そうすると、カテゴリの名前と、その右に「カレー日記」と出てきますので、その「カレー日記」をクリックしてくれれば関連するカレー屋が出てくるはずです。

基本的に自分の為のカレー備忘録なので、コメントやトラックバックはつけられない設定ですし、カレーブログを専門的にやってらっしゃる方に比べると内容が薄いですが、カレー屋探ししている方の参考に多少なりともなれれば幸いと思い、更新していく所存です。

基本的に一度食べたカレーを再度重複して上げる事はありません。
しかしあまりに美味かった場合や、一度アップした事を忘れている場合はその限りではありません。
という訳で毎日カレーを食べている割には更新が毎日ではないのですが、俺が毎日どんなカレーを食べているのか興味あるという方は、ツイッターの方をフォローしていただければ、そちらで「本日のカレー」として食べたカレーを全てアップしております。

@lee_otokage

基本的にこちらのブログはカレー生活の途中からつけはじめたもので、以前書いていたブログは諸事情あり消えてしまっています。
カレー生活始めだしてからのカレーについてはmixiの方に全てまとめてありますので気になる方はそちらもどうぞ。

mixi ID 142205

基本的に…という言葉を文章の頭につける事が多い人間には、詐欺師が多いと某著名人に言われた事があります(^^;)

基本的に詐欺師みたいなもんですが、カレーに関しては正直です。
よろしくお願いいたします!

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