静岡カレー日記(ダーテラー)

吉原本町「ダーテラー」2種盛り(ジンジャーポーク、麻婆キーマ
静岡の富士宮はスパイスカレーがかなり盛り上がってきているのですが、こちら富士のダーテラーもスパイスカレーの新店であり、人気店とのこと。
行ってみました。
見た目からしてTHEスパイスカレーといった印象。
元ホテルマンだった方が独立して出したお店で、カレーは基本的に独学だそうですが素直に美味しいです。
ジンジャーポークはスパイスカレーを食べ慣れていない人にも受け入れられやすい奥深い味わい。
麻婆キーマはスパイスカレー好きで中華カレー好きならドンピシャなエッジの立ち方。
大阪や東京にはこのようなスタイルのお店が多いというか、増えすぎている印象も受けますが、静岡ではまだまだ貴重な存在。
静岡の皆さんに、スパイスカレーの魅力を知らせる良い窓口となりそうなお店でした。
王道のスパイスカレーです。
評価:★★★☆
カレー写真
カレー日記(リトルマーメイド)

「リトルマーメイド」カレーパン、チーズフォカッチャ
成増によったついでにカレーパンでも買って帰ろうかと。
駅近くにはサンメリーもありましたがほとんど売り切れで断念。
駅中にリトルマーメイドが入っていてそこにはまだカレーパンがあったのでこちらで購入しました。
店内イートインもできるようですが遅い時間だったせいかテイクアウトのみ。
カレーパンは昔ながらの甘味があるカレーです。
元祖カレーパン森下カトレアのものを彷彿とさせるような。
チーズフォカッチャはチーズたっぷり。と思いきや食べてみると意外とチーズ感は残らず、パンとチーズのバランスが程良いバランス感。
チーズたっぷりを期待していたので少々期待外れでしたが悪くないです。
というわけで定番という言葉がしっくりくるようなパンの数々。
懐かしさを覚えました。
評価:★★★
カレー日記(きころく)

成増「きころく」カレー油そば
成増駅近くの人気店きころく。
平和台のお店には以前行ったことがあります。
そちらではカレーつけ麺をそちらではいただき、美味しかったので今度は成増のお店でカレー油そばをいただくことにしました。
チャーシューが肩ロースのコンフィだというこだわり。
そのチャーシューの切れ端が沢山。
メンマやネギ、卵。
そして麺に絡む味はしっかりとカレー味です。
混ぜて食べれば実に美味しい。
これ、つけ麺より良いかもしれません。
しかもつけ麺より安い。
単純にカレー味の麺として推せます。
なんだかクセになる味です。
思い出したらまた食べたくなってきてしまいました。
人気店だけあってオペレーションもスムーズ。
サクっと寄って食べて帰るのに良いお店です。
評価:★★★☆
カレー日記(南光軒)

越中島「南光軒」カツカレー、シューマイ
中華、洋食と看板にあるお店。
所謂「町中華」と呼ばれるお店にはこのようなタイプのお店も時々ありますね。
日式中華のみならず、カレーやオムライスがあったりするタイプの。
こちらのお店はとんかつが売りのようですがカレーもあります。
当然カツカレーも。
そんなわけでカツカレーとシューマイをオーダー。
実はこちらのお店、20年以上前に一度来たことがあります。
僕が本格的にカレーを好きになり、食べ歩くようになりはじめた頃です。
その当時の印象としては、「古いタイプのカレーであり、不味くもないけど美味しくもない。」という感想でした。
しかし、久しぶりにこのお店の前を通った時に今なら美味しく思えそうだとピンときたんですね。
予想どおり懐かしい美味しさで、確かに古いタイプのカレーなんですが逆にスパイスカレーが流行している今の時代には貴重なカレーとも言え、もったりしたルウの美味しさがとても良いです。
ソースを少したらすとまた美味しくて。
カツも薄いのが良いんです。揚げたてで、もったりしたルウだからこそサクっとした食感が失われずに。
シューマイも同様です。ねっとりした食感の焼売。いや、シューマイ。
懐かしい美味しさですよこれも。
付け合わせがマカポテサラダなのも良いじゃないですか。
ノスタルジーは美味しさにつながります。
20年の時を経て、このお店の良さ、美味しさがわかるようになりました。
評価:★★★
カレー日記(ノブカフェ)

川崎「ノブカフェ」焼きカレーパン、カレーフランス
川崎駅直結ビルの地下にあるパンカフェです。
カフェとしても利用でき、パンはテイクアウトも可能。
カレーパンが2種類あったので買ってみました。
焼きカレーパン、カレーフランス。
どちらも揚げタイプではなく焼いたパンですが、カレーフランスはカレーが全面に見えているのが個性的。
カレーパンにありがちな甘目系のカレーではなく、濃厚な欧風タイプのカレーをパンに合うようにアレンジしたものという印象でなかなか美味しいです。
パンの食感や風味という点で、個人的にはカレーフランスの方が少し好き。
二つ食べれば結構お腹一杯になりました。
軽食という以上に食事で利用するのも良さそうです。
評価:★★★☆
静岡カレー日記(チコスパイス)

伊豆仁田「チコスパイス」修善寺しいたけお出汁の大根ポークキーマカレー+スパイス玉子
僕のようなカレーを求めて旅するカレートラベラーにとっては、地方で朝カレーをいただけるお店は非常に貴重です。
こちらのお店はまさにそんな貴重な存在。
三島駅からローカル線に乗り、伊豆仁田駅から歩いて10分しないくらい。
ローカル線とはいえそれなりの本数も出ているので安心です。
朝から行ってみると結構な盛況。
地元の方に愛されているお店ですね。
この日のメニューは修善寺しいたけお出汁の大根ポークキーマカレーでした。
豚キーマカレーに地元の修善寺しいたけ。
その両者の旨味をしっかりと吸い込んだ大根。
シャバっとしたしあがりでスパイス感は優しく、朝に食べるのにもってこいの柔らかく温かい美味しさ。
スパイス玉子もトッピングしたのですが、こちらも火入れ加減が絶妙で。
しかも朝ということもあってか、お値段も非常に安いです。
基本朝昼営業で、曜日によっては夜も営業しているそうですが、いつ休んでいるのか心配になるほど。
きっとカレーを作るのがお好きなのでしょう。
そういう方の作るカレーって、愛を感じるんですよね。
朝から優しさに包まれるようなカレー。
人気で売り切れることもあるようなのでお早目の時間に是非。
東京からだと名古屋や大阪へ行く途中の朝カレーを途中下車して食べに行けば、素敵なカレー旅の始まりとなることでしょう。
評価:★★★☆
静岡カレー日記(KOTETSU)

富士宮「KOTETSU」コテツのあいがけカレー(干し海老キーマ)
静岡のスパイスカレー界隈が非常に盛り上がってきている昨今ですが、その先駆け的存在となったのがこちらKOTETSUさん。
無国籍料理のお店であり、居酒屋的なお店でもあるのですが、富士宮の地で20年以上続くお店で、創業時からカレーを提供していたそうです。
現在のようなスパイスカレーの形になったのはここ数年とのことですが、こちらをきっかけにして富士宮界隈、そしてその先静岡の各地でスパイスカレーのお店が増えたといっても過言ではない存在です。
何しろ静岡のスパイスカレーの名店の店主さんが口を揃えてそういうのですから間違いないでしょう。
店内はジャングルのような独特の雰囲気。
飾られているものも無国籍でなんだか楽しいです。
あいがけカレーをいただきました。
和風のチキンカレーと干し海老キーマのあいがけ。
副菜も乗ります。
和出汁の旨味が前に出たチキンカレーはきのこも加わってさらに旨味追加。
上には鰹節もかかってさらに旨味追加。
多角的な旨味にやられる美味しさです。
干し海老キーマも干し海老のガツンとした旨味がくるのですが、チキンカレーとはまた違った角度からの旨味なのでしつこくなく、旨味に全方位包み込まれるような気持ちになります。
そしてその旨味波状攻撃のアクセントになる副菜の数々。
味を引き締めたりリセットしたり、食感を変えたり混ぜて味変的なアイテムになったり。
美味しいだけでなく、個性も感じる味。
それでいて突き抜けすぎた個性ではなく万人が美味しいと感じる所に着地しているという。
とにかくバランスが良いんですよ。
流石は先駆者。
人柄の良さもあってこそでしょう。
静岡スパイスカレーのアニキ的存在。
僕のような旅人にとっては駅から遠いのが玉に瑕ですが、行く価値のあるお店でした。
評価:★★★☆
静岡カレー日記(ラウンドアバウト)

入山瀬「ラウンドアバウト」二種盛り薬膳カレー(スペアリブビンダルー)
驚きました。
美味しいカレーを出すカフェがあると聞いて行ったんです。
元々洋服店で、そこに併設する形でカフェができた場所だと聞いていたのですが、つまりはカフェだろうと。
しかし、カフェのカレーとして美味しいという以上に、専門店に負けないどころか買ってしまうレベルで美味しいカレーがあったのです。
薬膳カレー2種盛り。
1種は豆カレーで確定、もう1種を日替わりの中から選ぶスタイル。
スペアリブビンダルーを選んでオーダー。
インドカレーではあるもののインドのインドカレーではなく、イギリスのインドカレーというコンセプトで作られたそのカレー。
これが美味しいんですよ。
豆カレーは豆の食感が硬すぎず柔らかすぎず絶妙に歯応えを残し、豆の滋味深い美味しさを堪能できます。
スペアリブビンダルーはビンダルーということで酸味もありますが、それ以上にバランスが良いんです。
辛味、酸味、旨味の三角形が実に美しい。
ご飯もバスマティライスでそれが合います。
見た目も綺麗ですし死角なしのカレーです。
もし東京でこのカレーを出すカフェがあったらめちゃめちゃ流行りますよ。
むしろ東京の人に食べさせたいし食べて欲しい味だと東京で生まれ育ち今も住んでいる僕は感じました。
聞いてみるとかつて富士駅近くにあったインド料理店なますかーるとの繋がりもあるそうで。
店主さんは地元の有名人。
だからこその人脈と、そのセンスでこのカレーを生み出したのですね。
素晴らしいです!
ちなみに海外と同じくドリンクを頼まないと水は出てこず、水もミネラルウォーターで有料ですが、そういうコンセプトも含めて狙ってやっていると感じました。
赤富士珈琲も美味しかったので是非一緒に頼んでください。
評価:★★★☆