
中野「久遠の空」豚とむかごのカレー

肩ロースとラベンダーアイス

もつ煮込み、スパイスねぎ

レバーのパテ
もつ焼きの名店、久遠の空。
こちらに〆カレーがあるのは知っていたのですが、かなり前に行こうと思ったら予約が取れずに諦めたことがあります。
その後しばらくして店主さんがカレーにハマり、ランチタイムにカレー独歩ちゃんとして二毛作のカレー店をオープンさせ、日に日に進化するその美味しさに感動。
店主さんともすっかり仲良くなり、久遠の空のコースも食べたいと言ってみると、現在基本営業していないのだけれども、ちょうど営業しようと思っている日があるということでそこに行ってきました。
豚を一頭まるまる使ったもつのコース。
どれもこれも素晴らしく、もつの説明もいてくれて勉強にもなり、食事である以上にエンタメ的な楽しさがあり、とにかく素晴らしいコースでした。
中でも特に素晴らしかったのが、焼いた肩ロースをスパイスとラベンダーアイスと一緒に食べるという一品。
ラベンダーの爽やかな香りが鼻に抜け、肉の美味しさとスパイスの刺激とあいまって極上の味わいとなっていました。
このセンス、とんでもないですね。
もつ煮込みは味噌仕立ての王道の味でありながら、もつ自体の美味しさが飛びぬけているので上品な味わいに。
それにスパイスねぎをトッピングしてみると美味しさのレベルが3段階くらい上がるという仕掛け。
レバーのパテは見た目ケーキ。
いちごを合わせる発想が凄いですし、そのいちごにもちゃんと意味があるんです。
レバー自体が新鮮なので臭味が無いのですが、ほのかに残ったそのレバーの臭味を爽やかな香りに変える役割を担っていて。
〆にはカレーも。
豚とむかごのカレーです。
コースで使用していない余った肉の部分を使用。
むかごと合わせ、えごまがたっぷりと乗っていて、それがスパイスのようにも感じるバランス。
個人的にむかごは苦手なのですが、そんなことも忘れるくらい美味しくいただきました。
他にも色々といただいたのですが、とにかく最初から最後までハズレ無し。
元々昼にカレーを始める前から料理にスパイスやハーブを使ったり、〆にカレーを出していたそうですが、カレー店として営業してみてより一層スパイスやハーブの使い方がわかり、レベルアップした気がすると語ってくれました。
素晴らしい!
現在お昼も夜も店主さんの気まぐれ営業であり、夜営業はほとんどしていない状況ですが、まずは昼に通ってみてください。
昼のカレーも凄まじいです。
それをしっかり堪能してから、夜営業について聞いてみてください。
タイミングが合えば、もつとスパイスの新世界を体験できるかもしれません。
評価:★★★★☆