カレー日記(トウキョウバワン)

九段下「TOKYO BHAVAN」ヴェジミールス

マトンスッカ
日本における南インド料理ブームの火付け役となった京橋ダバインディア。
地域再開発の為に惜しまれつつ閉店したのですが、ダバインディアのスタッフだった方が新たに開いたのがこちらトーキョーバワン。
看板からしてチョティワラっぽさを感じさせます。
飯田橋と九段下のちょうど真ん中あたりにお店はあります。
店内は現地の町の食堂的な雰囲気。
メニューを見るとチーズクルチャは無く、より南インド感を膨らませた形。
ヴェジミールスを食べてみるとダバインディアっぽい濃厚さ。
現地のミールスはもっとライトなのですが、塩も油も強めに仕上げているからこそ日本人にも理解しやすいリッチでパンチのある美味しさになったいるのです。
だからこそ南インド料理がブームとなり、連日行列の人気店となったのでしょう。
より南インド感あるものをと、マトンスッカも。
パリッと揚げたというか油通しされたカレーリーフの風味も良く、マトンは濃厚でスパイシー。
お酒にも合いますし、ミールスに追加の一品としても非常に良いものでした。
ダバインディアらしさをしっかりと感じさせるお店。
ダバインディアが無くなってしまって悲しいという方も、こちらに来ればその悲しみは癒されるでしょう。
評価:★★★★
福岡カレー日記(ナイル)

博多「ナイル」あいがけロース豚カツカレー、コールスローサラダ
博多駅直結のデパート地下街にあるお店です。
元々は博多の老舗。それがデパ地下で復活という流れ。
カレーは3種類。
復刻カレー、スパイシーカレー、黒カレー。あいがけにもできるのですが、あいがけにすると見事な色合いのコントラストが美しい盛り付けにしてくれるのであいがけがおすすめです。
見た目のみならずカレーも良いんですよ。
復刻カレーは昭和の黄色カレーなのですが、これが他にありそうで無い美味しさ。
東京は入谷の東嶋屋を思い出すような昔ながらの味の、洋風で濃厚なタイプと言いましょうか。
茶色は意外とスパイシー。
黒は一番味が濃いもの。
それぞれ美味しく、混ぜるとまた変化が出るのも楽しいです。
トッピングにカツを乗せても1000円しないというリーズナブルさも嬉しいところ。
コールスローもさっぱりとしてこのカレーと合っていました。
朝10時から営業しているので朝カレーにもおすすめですよ。
評価:★★★☆
福岡カレー日記(童夢の森)
福岡カレー日記(カレーおじさんの喫茶店)

中洲川端「福男カレーおじさんの喫茶店と案内所」中洲カレーAカップ
中洲のカレーおじさんのお店ができたよと福岡のカレー仲間から連絡が来ていました。
福岡に行く際には絶対行こうと決め、今回初訪問。
カレーおじさんのお店と言っても当然僕のお店ではありません。
僕はカレーおじさん\(^o^)/。
\(^o^)/がつかないカレーおじさんは世の中に沢山います。というか増えましたね。
そもそも僕がカレーおじさん\(^o^)/を名乗り出した頃には他に見当たりませんでしたから。
閑話休題。
カレーは日式のもつカレー。
もつっていうのが福岡らしいですね。
揚げ焼きのようにしたもつの旨味がグレイビーというかルウに染み渡ったカレーで美味しいです。
ご飯の量はカップで選べます。
Cカップが200g。50g増えていくごとにカップが増えるのが実に中洲的。
そもそもこちらは中洲の案内所を兼ねているのです。
何の案内所かは中洲らしい産業の案内所とだけ言っておきましょう。
とは言えそちらの案内関係なく利用可能。
僕自身もカレーのみを味わいに行ったわけですが、店員さんとカレーの話で盛り上がりました。
ちなみに店員さんは僕のことを知ってくれていました。
そして僕が選んだご飯の量はAカップ。ご飯無しでしたがそれで良いんです。それが良いんです。
評価:★★★
福岡カレー日記(トイロ)

苺ココナッツ人参のポタージュ

さつま芋、ひよこ豆、トマト、金柑のカレー

春菊とほうれん草のグリーンカレー キウイと木の芽のピクルス

焼き菓子、珈琲
中学生の頃からカレー活動を開始し、カレー中学生、カレー高校生として福岡のカレーマニアの間では知られた存在だったちひろ君。
20歳になったのを機に自分のお店を構えました。
その若さでなんと立派な!
場所は大牟田市。
遠いなと思ったのですが、そもそもちひろ君は大牟田から九州各地のカレーを食べ歩いていたというつわもの。
美味しいカレーがあればどこへでも行くという気持ちに共感しつつ、仕事で福岡へ行ったタイミングで足を伸ばして行ってきました。
吉野駅から徒歩圏内。
古民家がそのままレストランになっています。
ここで良いの?と一瞬戸惑いますが、小さく「Curry」と看板があるのを見つけて一安心。
メニューはおまかせカレーセットのみ。
前菜的にスープ状のカレー。
パンと合わせるカレー。
ご飯と合わせるカレー。
焼き菓子とドリンク。
この4部構成のプチコースです。
どのカレーも野菜とフルーツを使ったベジ仕様。
福岡は野菜と水が良いので、だからこその素材を活かした引き算のスパイス使い。
しみじみと、じわじわと美味しさが体内に蓄積していきます。
今回の料理で個人的に一番気に入ったのはさつま芋、ひよこ豆、トマト、金柑のカレー。
ペースト状になったさつま芋の上にひよこ豆とトマトのカレーに金柑のアチャール。
テクスチャと食感の違いを楽しみつつ、混ぜていくと味が変化していくまた別の楽しさもあり、天然酵母のパンとの相性も良いです。
この一皿であいがけカレーのような楽しさを味わうことができました。
2023年2月に野菜料理メインにリニューアルしたとのことですが、この若さでここに辿り着くって物凄いこと。
福岡カレーレベルの高さがあるからこそであり、何よりちひろ君の真摯さと努力を惜しまない姿勢あってこそです。
予約限定で、博多からは遠いですが、それでもわざわざ行く価値のあるお店ですよ。
評価:★★★☆
福岡カレー日記(錫屋)

渡辺通「錫屋」スリランカカレーうどん

スパイスおでん

カレーキック
春吉の飲み屋エリアにあるお店。
カウンターのみの和風な佇まいなのですがカウンターの中にいるのはスリランカ人シェフ。
しかしこの方が日本語めちゃめちゃ上手で、しかも面白いんです。
お酒とおつまみのお店ですがおつまみはスリランカ料理を日本食に落とし込んだようなものが多いです。
スパイスおでん、スリランカカレーうどんはスリランカ料理のキリホディが元になったもの。
ということはつまり九州ランカ的でもあるわけで。
甘さと辛さの調和した間違いない美味しさです。
飲み物もカレーキックなるスパイスカクテルなどがあり、こちらも良い感じ。
店内、謎に武器が色々と置いてあったり、途中で謎の粉(合法)が出てきたり、それを出す際のシェフの小芝居だったり、エンタメ感溢れるお店。
軽く酔っ払った後の2軒目で行くと、より楽しさが増すでしょう。
評価:★★★☆
福岡カレー日記(クボカリー)

赤坂「クボカリー 大名店」牛と豚の蓮根キーマS
福岡スパイスカレーの大人気店クボカリー。
高宮駅近くに一号店がありますが、赤坂駅近くにもお店があります。
大名エリアは人気カレー店がひしめき合う激戦区のひとつですが、たまたま前を通ると店の外で待っている人が一人だけというタイミングだったので入ってみました。
券売機で牛と豚の蓮根キーマのSサイズの食券を購入。
Sサイズがあるのはダイエッターにも嬉しいですし、僕のようにカレー旅で福岡に来ているマニアの食べ歩きにも嬉しいことです。
食べてみるとジューシーでスパイシーな合挽きキーマ。蓮根とキノコが食感の変化を出し、味的にも良いアクセントとなっていました。
王道のスパイスカレーというイメージ。
福岡のカレーマニアと話してみたところ、ここのキーマが好きだという人も多いようで。
人気があるのも納得のお店でした。
評価:★★★☆
福岡カレー日記(蔵持)

西鉄平尾「らぁめん蔵持」カレー、味玉
ラーメン専門店ですがカレーもあります。
週末は朝粥営業をしているのですが、朝カレーもあります。しかもワンコイン(2023年4月現在)なのです。
朝に行ってみると既にほぼ満席。
滑り込むようにして空いている席に座った後もどんどんお客さんが。
すぐに行列ができるほどの人気となっていました。
カレーライスをご飯少なめで。
味玉もつけて注文。
まずカレー。
もったりとしてテクスチャの日式カレーなのですが、ほぐれかけた鶏肉がたっぷりと入っていて食べ応えがあります。
このままでも十分美味しいのですが、半分以上食べたところで卓上のブラックペッパーと唐辛子酢を少しかけてみると、よりシャープな美味しさとなりました。
一緒についてくるスープも美味しい。
さっぱり系で、これはラーメンもさぞかし美味しいのだろうなとわかるもの。
細切りのチャーシューが予想以上に入っていたのも嬉しいポイント。
これがワンコインとは。味玉もつけたので合計600円でしたが、それでもまだ安いです。
この価格は朝だけのようですが、通常の営業でもラーメンのサイドにつけるカレーとしてとても良いものなのでおすすめです。
評価:★★★☆
福岡カレー日記(骨屋)

渡辺通「KAKUUCHI 骨屋」夜桜チキンカレー
春吉にある和風のバー的なお店なのですが、こちら、カレーもラーメンも本気で作っていて料理が美味しいことでも知る人ぞ知るお店です。
店内入れば和の雰囲気。
スキンヘッドに髭のマスターですが笑顔が優しいです。
夜桜チキンカレーをいただきました。
クリーミーなスパイスカレーに桜の塩漬けが味的にも見た目的にも非常に良いアクセント。
ご飯も雑穀米で、色味的にどこか夜の雰囲気。
まさしく夜桜ですね。これはおしゃれ。そして見た目のみならずちゃんと美味しい。
他にもホタルイカのアチャールもいただき、これまた良いお酒のアテとなりました。
お客さんもどうやらカレー好きが多いようで、カレーの話題で初対面の方とも話が弾むような空間。
朝まで営業ということで、博多の深夜カレー、早朝カレーとしても覚えておいて損はないお店ですよ。
不定休で営業時間も変わることが少なからずあるようなのでSNSをチェックしてから行ってください。
ちなみにこちらのお店、トイレに行く時に忍者気分を味わえます。
詳しくはお店で確認してみてください。
評価:★★★☆