カレー日記

大阪 肥後橋「ガル」ベジラムキーマ
お気に入りのお店のひとつである、東京は清澄白河のNICO。
そこの店主である玉井さん大阪のおすすめを聞いたところ、こちらを紹介していただきました。
何でも玉井さんとこちらガルの店主さんは湯島に本店のある老舗有名店デリーで共に働いていたのだとか。
デリーで働いていながらデリー的では無いというか、デリーが進化した形の絶品カレーを作る玉井さんの太鼓判なので、かなり期待して行ったのですが前回行った時にはお休み。
臨時休業が多いというか、基本不定休なんですね。
しかも後日談によると、僕がガルに行った時、ガルのマスターはNICOでカレーを食べていたそうで(^_^;)
閑話休題。
今回はツイッターチェックして万全の状態で開店5分前に待機。
開店とともに中に入ると実にお洒落な雰囲気ですね。
シンプルイズベストと言いますか、派手ではなく地味なのですが、その地味の中にしっかりとエスプリのきいたお洒落さ。
おひとり様の男性でも気楽に入れる雰囲気でありながら、お洒落な女性にも受けそうな素晴らしい空間です。
これだけでセンスの良さがわかります。
ランチメニューから一番気になったベジラムキーマをいただきました。
ベジラムキーマ、ミニサラダ、かぼちゃのサブジ、ミニラッシーがついて850円という安さです。
しかも卓上にあるピクルスも自由に取って良いという素晴らしさ。
まずこのピクルス、南インドのウールガイですかね。
これだけで最高に美味しいです。
そしてかぼちゃのサブジ。
かぼちゃ自体の味が一番前に出ていて控えめなスパイス使いというか、かぼちゃの美味しさを引き立たせる為のスパイス使いが良いです。
料理は引き算という言葉もありますが、こちらのサブジはまさにそれが上手くいっている例でした。
メインのベジラムキーマも最高です。
ラムキーマはしっとりとしていてラムの旨味、甘味を感じます。
スパイシーなカレーではありませんが、これもやはり素材の旨味を出す為のスパイス使い。
そしてそのラムキーマの上に乗っている野菜。
これがココナッツなんかも使ったサブジなんですね。
よくあるような、素揚げの野菜を何種類かトッピングしているという感じかなと思っていたのですが、ちゃんとこれだけで料理として成り立っているものが上に乗っているとは恐れ入りました。
僕、こういうのに弱いですw
例えば荻窪の名店トマト。
こちらの野菜もそれぞれの野菜を別で下ごしらえしていて炊き合わせのようにしてカレーに乗せた手の込んだもの。
トマトが大好きな理由のひとつなんですが、それに近いものを感じました。
サブジのみならず、生の野菜も一緒にトッピングしているあたり、ちゃんとその素材を活かす為の料理をしているんだなという事がわかります。
最高ですね!
ご飯の炊き具合も完璧。
固めなのが良いです。
そして、この手のお店にしてはご飯の量が多めなのも嬉しいですね。
だからと言ってカレーの量が少ないわけでもなく、全体的にしっかりとボリュームがありながら、色々ついて850円というのは奇跡的です。
このクオリティなら1000円でも安いくらいですよ。
期待して行ったのですが、その期待をさらに上回る美味しさとその他諸々。
これは是非また行って全メニュー制覇したいお店です。
大阪のカレー屋さんも東京在住の人間としてはそれなりに行っている方だと思いますが、その中でも1、2を争う素晴らしい名店だと思います。
評価:★★★★☆