カレー日記

栃木 東武宇都宮「AKAI TORI」黒カレー(ミニ)

カフェスァ
この近辺に住むカレー好きなら誰もが知るというAKAI TORIの黒カレー。
昭和23年に創業した大福の春木屋の喫茶部門なんだそうです。
こちらのカレーは進駐軍のコックから教えてもらったレシピを元に作ったカレーだそうです。
その歴史の詳細はメニューの1p目に詳しく記されているので、これは是非お店で読んでいただきたい面白さ。
店内はどことなくアメリカンな雰囲気も感じさせる喫茶店といった感じで、進駐軍というワードがすんなり受け入れられる空間です。
朝10時から開店しているというのが旅人にはまず嬉しい点。
つまりは朝カレーが味わえるんですよ。
朝だったので軽めにミニ。
ミニサイズがあるのがまた嬉しいじゃないですか。
しかもスープ付きですから。
カレーはじっくりとオーブンで火を入れたという焙煎感あるスパイスの黒カレー。
肉もごろごろと入っていて、トッピングなどしなくても十分に満足感の得られるカレーです。
ほのかな苦味が美味しさにつながっている、古き良き洋食屋の黒カレーといった美味しさ。
ついてきたスープは味噌汁だったのですが、それがまた良い。
このカレーにはとても良く合うんです。
カレーに味噌汁をつけるというのはカレーマニアの間でも否定派肯定派くっきり分かれるところですが、僕は肯定派。
何故ならカレーを食べて味噌汁を飲んでカレーに戻ると、不思議とカレーのスパイス感が高まって感じられるから。
ネパールのダルバートにはダルという豆スープがつきますが、それだと思えば良いのです。
食後にカフェスァもいただきました。
こちらは本式のベトナムコーヒー。
珈琲がグラスに降りてくるのを待つのも楽しいひと時。
まずは上の方をブラックで飲み、その味を楽しんでからスプーンで下にたまった練乳と混ぜ合わせる。
甘味を持ったベトナムコーヒーはカレーの後にぴったりの美味しさです。
居心地良くて長居してしまい、気づいたらランチタイムになっていたのですが、ランチタイムのお客さんはほとんどの方が黒カレーを注文していました。
街に根付いた歴史あるカレー。
素晴らしいです。
評価:★★★☆