カレー日記

経堂「スリマンガラム」ノンベジミールス(マトン)

マトンカリドーサセット
ナンディニ、ヤジニ、かぶとと渡り歩いてきた名シェフ、マハリンガムさん。
遂に自分のお店をスタートさせました。
ディナータイムの方が色々なメニューがあるわけですが、この日はランチで訪問。
しかしランチでも十分にマハリンガムさんの腕を堪能できるラインナップでした。
ミールスは日本人向けにしていない攻めた味なのに、南インド料理に慣れていない人でも理解できるような絶妙な落としどころに味を定めていて、その制球力の高さには脱帽するばかり。
混ぜて美味しくなるミールスの楽しさもしっかりとあり、ひとつひとつの素材にもこだわりを感じます。
サンバルにはしっかりドラムスティックを使っていたりするので嬉しくなっちゃいます。
そしてマトンカリドーサ。これがまた最高!
マトンのキーマが乗ったドーサです。
ドーサといってもパリっとしたタイプではなく、ほのかに酸味のあるホームメイドタイプのドーサ。
これにビシっとスパイスのきいたマトンキーマが乗るわけです。
肉の旨味を堪能できるスパイシーなキーマに優しくサンバルをかけてキレのあるチャトニをつけて食べる。
美味しさが何層にも重なって二次元が三次元、三次元が四次元になっていくような感覚。
何とも絶妙な美味しさなんですよ。
他の南インド料理店でも味わえないスペシャルなメニューがランチから味わえるとは。
全体的にワイルドでありながら品のある味。
剛速球に見えてキレ味鋭い変化球でもあるような。
本格的な南インド料理となると、マニア受けするのもの一般受けしない場合が少なくないですが、こちらのお店はどちらにも受け入れられる見事な美味しさ。
流石は名シェフの誉れ高いマハリンガムさん。
経堂でカレーと言えば昔はガラムマサラほぼ一択だったのですが、こちらのお店と良い、他のお店と良い、どんどん盛り上がってきています。
その盛り上がりの中核を担う存在であることは間違いありません。
ここで食べる為だけに経堂まで行く価値のあるお店ですよ!
評価:★★★★