岐阜カレー日記

岐阜 岐阜「バングラッシー」覚醒カシミール、ムルギアチャール

チャイ
元々は洋食屋でハヤシライスが有名だった柳ケ瀬の文化屋食堂。
いつの間にかカレーの文化屋食堂としてカレー専門店となっていました。
僕が出会ったのはその頃。
その時に食べたガラムガラムガラムというカレーが衝撃的に美味しくて印象に残っていました。
しかしお店は地域の再開発で一時閉店。
と言っても柳ケ瀬という地域の仲間達の助け合いもあり、近くに移転オープンしたのを機に、店名をバングラッシーとに変えたというお店です。
入り口が非常にわかりにくいので気を付けましょう。
僕は見つけられなくて付近を2周ほどしました。
ロンドンというパン屋さんの二階なのですが、その肝心のロンドンが僕が行った日は定休日だったのでわかりにくかったんです。
看板が出ているわけでもなく、小さな小さな文字で一応営業中だということはわかります。
店内入ると暗い!
以前のお店も暗かったんですが、この怪しさがたまりません。
メニューは覚醒カシミールのみとなっていました。
これに付け合わせカレーが入れ替わるスタイル。
この日は白菜のカレーのカシミリチリのタルカ仕立て。
ムルギアチャールもつけていただきました。
まずムルギアチャール。
鶏肉のスパイスオイル漬けなのですが、冷たいままでも美味しい!
アチャールオイルのスパイス感がたまりません。
そしてカレー。
覚醒カシミールは文字通り覚醒する美味しさ!
チャクラも毛穴も開いて、汗が吹き出し、食べれば食べる程に脳がスッキリとしていくんです。
「スッキリしましたか?」がこちらのマスターのキメ言葉なのですが、こんなにスッキリするカレーなかなかりません。
カシミールというと老舗デリーの看板メニューである元祖激辛カレーともいえるカシミールカレーを思い浮かべますが、それと比べると辛さは控えめ。
それでいてガツンとくる感じは同じかそれ以上。
辛さに頼るわけではなく、スパイスバランスが絶妙なんです。
白菜のカレーは優しいお味。
カシミリチリのタルカによって刺激感も少しあるのですが、刺激というよりはカシミリチリ独特の香りを楽しむ為のタルカでしょうか。
ちなみにタルカというのはスパイスの香りを油に移し、その油を仕上げにかけるというもの。
テンパリングしたスパイスオイルがけと言えばわかりやすいかもしれません。
この二つのカレーを混ぜても美味しく、ムルギアチャールを混ぜてもまた美味しさのレベルが上がります。
やっぱりとんでもないなぁ。
食後にはチャイ。
ここのチャイ、スッキリしすぎてパキパキになってる感じを程良く落ち着かせる優しい甘味で、おすすめです。
ちょっと入りにくい雰囲気のお店ですが、その怪しさも含めて非常に楽しく、本当に美味しいカレーが食べられます。
そしてこのタイプのカレーは東京でもなかなか食べられません。
ありそうで他にない唯一無二の個性を持ったカレーです。
遠くてもわざわざ行く価値のある名店ですよ!
評価:★★★★