カレー日記

埼玉 飯能「カールヴァーン ブルワリー&レストラン」アラビアンランチコース

エイシとディップ3種、ラッサム

花蜜ジェラート

アラビアンスープカレー
埼玉県の西武鉄道飯能駅から歩いて15分程度。
街中から突如現れる小さな橋を渡り、左に行くとあるお店です。
川沿いの崖のような場所に作られた居城とでもいえるような雰囲気の建物。
ここに行くだけでRPGの主人公になったような気持ちになれる道のりなので、15分かかることがむしろプラスポイントと言えるでしょう。
ランチコースはエイシと呼ばれるアラビアパンにフムスなどのディップが3種ついたものにラッサムが前菜として出てきます。
このミックス具合からして楽しいじゃないですか。
中東料理を主軸としながらも、ともすると地味になってしまいがちなものをそうならないように他国料理とミックスする感覚。
ある意味イノベーティブフュージョンです。
そしてメインはゾロアスターカレー含むターリ状のもの。
パセリのタブーリサラダやエジプトの豆料理フール、ギリシャ料理のムサカまで色々とついてきます。
前菜からメインのターリまで、どの料理も良い意味でわかりやすく、万人受けするテイスト。
マニアックな視点からの驚きや発見は無いかもしれませんが、飯能という場所を考えるとこの形がベストと思えるものです。
どれも優しい美味しさですから。
コースのみならず単品でゾロアスターカレーもいただけますし、ランチメニューには無いスープカレーも頼んでみたら「お時間かかりますがよろしければ」ということで出してくれました。
アラビアンスープカレー、こちらもやはり優しい美味しさで万人受けするテイスト。
札幌スープカレーがサラっとしているとすればこちらはシャバっとした感じ。
チキンレッグと野菜の具材感は札幌的ですが、テイストはオリジナルです。
アラビア感は特に無いのですが、付け合わせのアチャールが玉葱のみならずセロリも一緒になっていたりするところがおしゃれな見せ方になっています。
ちなみにゾロアスターカレーは中東感あります。
トルコ料理ってカレーに近いけどギリギリカレーじゃない料理が結構あるんですが、それをギリギリカレーにバランス感変えたようなイメージ。
マイルドで優しい美味しさです。
それぞれの料理も丁寧に説明してくれますし、広い店内に多数いる店員さんは皆さん教育がよく行き届いた素晴らしい接客。
食後のデザートとコーヒーも満足のいくものでした。
何と言ってもこの非日常感ある雰囲気。
ランチで4000円超えと考えれば安くは無いと思うかもしれませんが、そのサービスや雰囲気も考えればむしろお得と思える、素敵なお店でした。
評価:★★★☆