カレー日記

市ヶ谷「牧谿」ウーロン豚咖喱、ココナッツ炒飯

鯖レモングラスバナナリーフ焼
インド料理と中華料理、それぞれの名店で修業された方が独立して出したお店です。
市ヶ谷と九段下の間くらい、靖国神社近くにあるお店は元々おでんのお店だったそうですが、それを改装したという和を残しつつもシックでモダンな印象。
壁に絵画が飾ってあったのですが、店主さん自身が描いた絵だそうです。
美大出身という店主さん。
インド料理は名店であり名門ともいえるエリックサウスで学んだそうです。
しかも店主の水野さんがエリックサウスにいた時期のメンツが凄い!
魯珈のえりさん、大岩食堂の大岩さん、マロロガバワンの磯邊さん、スパイスドランカーやぶやの藪さんなどなど、名だたる人気店、名店のシェフばかり。
そんなとんでもないセンスの持ち主たちと一緒に修業したとあれば、センスが磨かれるのは当然とも言えます。
中華はスパイスを使った南方系。
スパイスのみならずハーブ使いも印象的。
発酵調味料などクセのあるものを使いつつも、それがパンチとなっておつまみに最適なものばかりでした。
一番気に入ったのは鯖レモングラスバナナリーフ焼き。
こちらはバナナリーフ包み焼きですから南インド的でありながらもレモングラスの使い方が実に秀逸。
他の料理もレモングラスだったりミントだったり、ハーブの使い方が上手だなと感じました。
カレーはウーロン豚カリーをココナッツ炒飯と合わせてみました。
ココナッツ炒飯は中華というよりほぼインドのココナッツライスです。
ウーロン豚カリーは豚の旨味をウーロン茶でさっぱりとさせた食べやすいカレー。
強めの味のおつまみで攻め、最後のシメは優しい味で満足させる組み立て。
良い感じです。
飲み物は日本酒やクラフトビール推し。
僕はお酒をあまり飲まないのでウーロンチャイをいただいたのですが、これもしっかり一工夫あるスパイス感で美味しかったです。
中華とインドの融合というと、ガッツリ系のお店が多い中でこちらはサッパリ系。
新しいです。
ちなみに店名の牧谿は中国の画家の名前。
中国よりも日本で評価された画家。
きっとこのお店もインド料理原理主義者や中華料理原理主義者よりも、美味しければ何でも良いじゃないかという層に評価されるお店だと思います。
評価:★★★☆