大阪カレー日記

谷町六丁目「らんらんルー」アラビアータとシンプルのあいがけ
大阪で欧風カレーというと東京の欧風とは違い、昔ながらの大阪スタイルである甘辛カレーが主流です。
インデアンカレーを代表とするその味は全国にも広がりを見せています。
逆に東京的欧風カレーといえばボンディを代表とするフルーティーで濃厚なカレーなのですが、大阪にこの手のカレーは少ないんです。
しかし、カレー首都とも言える大阪ですから、欧風カレーもちゃんと探せばあるんですよ。
それがこちら激戦区谷町六丁目にある、らんらんルーというお店。
欧風といってもただの欧風じゃないんです。
イタリアンカレーと銘打ってあり、イタリア料理出身シェフの作る独創的なスタイルでの欧風カレーなのです。
おすすめメニューのアラビアータとシンプルのあいがけをいただきました。
アラビアータはイタリア料理のパスタでもおなじみのトマトとニンニクのソース。こちらはカレーというわけではなく、ご飯に合わせるアラビアータなのが面白いです。
そしてシンプルというのが欧風カレー。
これのあいがけにハーブが乗るあたりがイタリア的。
アラビアータはイタリアンのシェフだけあって王道の美味しさ。
そしてシンプルカレーも欧風の王道を行くストロングスタイル。
フルーティーで濃厚な旨味。
肉に合うカレーですから、トッピングで肉を追加するのも良いでしょう。
しかしアラビアータと合わせるには特に肉などはなく、純粋にひとつひとつ食べ、途中から混ぜ合わせながら食べればイタリアンカレーが完成するという組み立てが面白いです。
さらに前菜も凝ってるんですよ。
3つ出てきたのですが玉葱のプリンが独創的でとても良かった。
大阪らしいカレーではないかもしれないのですが、かといって東京的かといわれると東京にもこのようなカレーは無く、大阪だからこそ生まれたイタリアンカレーだと言えるでしょう。
評価:★★★☆