カレー日記(かりい食堂)

高円寺「かりい食堂」スペシャルかりいセット
間借り時代から気になっていながらもタイミング悪く行く度に臨時休業や早じまいが続いていて、6度目だか7度目の訪問でついに初の実食となりました。
せっかくの初訪問ですから、スペシャルかりいセットという全部盛り的なものをいただきました。
基本がカーリーチキンカレー。
ヒンドゥーの女神カーリーをイメージしたというそのカレーは、南インドのカレーをベースとしながら改良を重ねていったというオリジナル。
一口目でいきなりビシっと香るスパイス、そしてガツンと来る辛さ、それでいてスっと鼻に抜けて行くような軽やかさもあります。
しっかりと香って辛いのに重くないんです。
これは凄い。
食べ進めていく毎に毛穴もチャクラも開いてくるような。
激辛の一歩手前くらいの辛さなのですが、実に心地よいです。
そして「未知との遭ぶぅ」というアサリ出汁の豚カレーも。
こちらは一転して優しくまろやかで旨味を押し出したカレー。
そしてもうひとつの豆カレーが両者を絶妙につなぎ、三つのカレーのバランスが非常に良い。
副菜にもちゃんと意味を感じ、ご飯も個性があり、トータルレベルが高い一皿です。
最近はどこかのお店の味に似たようなスパイスカレーが増えてきており、それはそれで悪くないものの面白くもないなと感じているのですが、こちらのカレーはしっかりとした個性があり、尚且つクオリティが高いです。
聞けばもう10年以上カレーを作り続けているのだとか。
一朝一夕では成し得ない味のクオリティの高さを感じました。
また行きます。
評価:★★★★