カレー日記(タリカロ)

西荻窪「タリカロ」タリカロカリープレート

マトンスペアリブのロースト
奈良で一番好きなお店と聞かれたら「タリカロ」と答えていた僕。
そのタリカロが東京に移転してきました!
支店が東京にできたわけではなく、完全移転です。
田町のゼロワンカレーに始まり、昨年末移転オープンした八丁堀のWacca、そして西荻窪に来たタリカロ。
関西の名店が続々と東京に集まってきているわけですが、関西のカレー店はランチ主体でディナー需要があまり見込めないということもあるのかもしれません。
カレー自体は関西の方が盛り上がっているのですが、夜にカレーやスパイス料理をつまみながらお酒を飲むというスタイルは、東京の方が確実に根付き始めていると言えますから。
そんなわけでタリカロも夜メイン。
ランチは看板メニューの辛口チキンを主体としたあいがけスタイル。
夜は様々なカレーをいただけるカリープレートや単品のスパイス料理、お酒も充実しています。
この日のカリープレートは辛口チキンにキーマ、海老、ダル。
ダヒや副菜もつきます。
ご飯をバスマティに変更できるというのでしてもらいました。
南インドカレーをベースにしてはいるのですが、純粋な南インド料理ではなく、タリカロの味。
辛口チキンは辛い物が苦手な人は無理なレベルの辛さ。
しかし激辛の一歩手前くらいの絶妙な辛美味具合で、辛い物好きにはたまらない味です。
僕は激辛好きというわけではなく、程良い辛さが好きなのですが、タリカロの辛さは「辛いなぁ」と思いながらも、「でもこの辛さが良いんだよなぁ」と思うような辛さであり、食べ終わる頃には汗だくになってしまうのですが、それが実に心地よいのです。
ダヒやダルを混ぜれば辛さは緩和されますし、海老も甘味と旨味系だったのでこのプレートなら辛いのが得意ではない人でもいけるかもしれません。
単品料理は羊料理を頼むべきです。
国産の羊にこだわり、それを使っているというお店はなかなかありません。
マトンの旨味をスパイスで引き出したロースト。
お酒が進む美味しさです。
お酒も色々とあるのですが、笑ってしまったのがバングラッシー。
バングラッシーと言ってもインド現地のバングラッシーではありません。
あれは日本では出せませんから。
それのオマージュで、バングラッシーという名前のカクテルです。
何が入っているのか聞いたのですが「秘密ですが色々なお酒です」とのこと。
つまりはいきなりちゃんぽんなのです。
そして濃い。とにかく濃い。
でも美味しいんですよ。
一発でキマってしまいますw
奈良のお店は古民家を改造し、雰囲気のあるお店だったのですが、東京はおしゃれで楽しい空間になっています。
カレー好きはもちろん、辛い物好きにもおすすめです!
評価:★★★★