大阪カレー日記(はぐ寧)

天神橋筋六丁目「はぐ寧」はぐねカレー膳2種(煮干し白湯の出汁カレー 無水鶏ざくろビンダルー仕立てと共に、富山産ホタルイカと葉わさびの春白菜サグカレー)
大阪と言えばスパイスカレー。
これはもう既に全国に認知されていると言えるでしょう。
しかし出汁カレーとなると、まだ認知度が低いようにも感じます。
特に「出汁カレー」というワードを大阪のカレー界隈では頻繁に聞くのですが、それ以外の場所だととたんに聞く頻度が下がります。
つまり、大阪の中では大きなムーブメントとなっていながら、まだそれが全国に広がっていないカレーとも言えるわけです。
大阪出汁カレーにも色々とありますが、その中でも新進気鋭のお店がこちら。
和食というジャンルの中でスパイスカレーを作っている印象を受けます。
まず注文後に「つきだしです」と言って出汁が出てくるそのスタイルがカッコ良い。
出汁に対する確固たる自信があるのでしょう。
実際出汁だけ飲んでみても非常に美味しい。
日本人のDNAに訴えかけてくる旨味に満ち溢れています。
カレーは日替わり。
この日のカレーは煮干し白湯の出汁カレー無水鶏ざくろビンダルー仕立て。富山産ホタルイカと葉わさびの春白菜サぐカレー。この2種。
メニューを読んだだけでこだわりまくっているのがうかがえます。
せっかくなのであいがけで。天ぷらもついてくるはぐ寧カレー膳でいただきました。
食べてみれば全体的にとにかく穏やかでありつつ、ぼやけている印象は全くなく、穏やかにクッキリと際立つ美味しさ。
小鉢はそのまま食べて良し、カレーに混ぜて食べて良し。
野菜もたっぷりととれます。
天ぷらも程良い揚げ具合で抹茶塩で食べたり、天つゆで食べたり、カレーで食べたり。そう。カレーにも合うんです。
大阪にはこのような出汁カレームーブメントが確実に存在するのですが、全国ではまだまだ少ないカレー。
スパイスカレーというとスパイスがしっかり立ったカレーを思い浮かべる人も少なからずいるのですが、これもスパイスカレーの一種。
しかしやはり出汁カレーと言った方がよりイメージに合うでしょう。お年寄りにも受け入れられる美味しさだと思います。
食べ終わった後、優しい気持ちになれる美味しさのカレーでした。
評価:★★★★