北海道カレー日記(DAL)

帯広「DAL」マハラジャのミールス+スパイス煮玉子
帯広の名店という以上に北海道を代表する名店だと言っても過言ではないでしょう。
駅からかなり遠く、僕のような旅人はタクシーで行かねばなりません。
しかしタクシー代を払ってでも行くべきお店なのです。
基本は南インド料理。
神奈川は能見台ガネーシュで修業したシェフのお店ですから、由緒正しきアジャンタ系(北海道のスープカレーのアジャンタではなく、東京のインドカレーのアジャンタです)。
アジャンタ系と言ってもそこからさらに進化した唯一無二の個性があります。
何しろ、地元の食材を南インド料理に上手に融合させているのです。
基本的に暑い国の料理は暑い場所で食べた方が美味しいと思っているのですが、ここの料理は完全に例外。
寒い地方だからこその野菜の美味しさがあり、ジンギスカンが日常食である北海道だからこその羊肉の美味しさがあり、それを名門出身の確かな知識と技術でスパイスと合わせているのですから、考えてみたらこれは凄いこと。
まだまだ帯広ではという以上に北海道では南インド料理はポピュラーではありません。
だからこその接客時の丁寧な説明も嬉しく、有難いです。
テーブルにはこだわりがメニューと一緒に冊子的な形になっていて読んで待つのも楽しい時間。
鮮烈なスパイス感と力強すぎる素材の見事な融合。
南インド料理好きなら一度は行っておきたい名店です。
わざわざ帯広に行く価値があります。
評価:★★★★☆