カレー日記(月と亀)

森下「月と亀」本日のスパイス丼弁当(鶏のスパイス焼&キーマ)
まだ間借りカレーという言葉が浸透していなかった2011年、森下の上亀という居酒屋を日曜限定で間借りして営む南インド料理のお店がありました。
居酒屋という雰囲気やお店の和食器を上手に融合させ、南インド料理ではあるのですが細部で日本料理を感じさせるセンスと優しい美味しさに僕も虜となり、通っていたのですが行く度にどんどん人気が出てきて行列店となりました。
その後店主さんはお子さんを地元で育てたいという思いから福岡の秋月に移り、「月と亀」として再スタート。こちらも最高の美味しさで全国からファンが集まる人気店となりました。
それ以外にも紆余曲折ありつつ、2021年8月28日(何と僕の誕生日!)、再び森下に「月と亀」として戻ってきたのです。深い縁を感じます。
小さなお店ですが温かみがあり、優しい雰囲気なのは店主ご夫婦の人柄もあってこそでしょう。最初はコロナ禍ということもあってカレー弁当のテイクアウト販売からスタートするということで、弁当を買ってきました。
弁当用に開発した新メニューの本日のスパイス丼は鶏のスパイス焼きとキーマカレーがご飯の上に乗ったもの。
美味しい! 優しい! 美味しい!
美味しいだけじゃなくて身体が喜ぶ優しさがあるのが月と亀の料理だなとしみじみ感じました。
いずれにしても言えるのはやはり和を感じる南インド料理だということ。
店主さんは喫茶店、エスニック、スープカレーと様々なお店での修業経験があるのですが、シンガポールに旅行に行った際に出会った南インド料理に感動し、自分で作りはじめたものの奥様があまりスパイスの強いものが得意ではなかったということがあり、そんな奥様でも美味しく食べられるように進化させたのが月と亀のカレーの原点。
だからこその深い旨味であり、優しいスパイス感なのです。家族愛によって完成したカレーですから、初心者からマニアまで楽しめる料理になっているのだと言えるでしょう。
カレーレベルの高い福岡においても地元のマニアを虜にしてきたその味は健在です。
まずはテイクアウトのみでスタートですが月と亀の看板メニューであるインド定食も早めに復活したいとのことで期待が高まります!
上亀時代からのオールドファンはもちろん、まだ月と亀を知らない方も、この奇跡的なカレー弁当を求めて森下まで行ってみてください。
評価:★★★★☆