カレー日記(河金)

浅草「河金 千束店」河金丼
カツカレーの元祖を辿っていくと銀座のグリルスイス説と、入谷の河金説の二つに当たります。
現在あるようなカツカレーの形としては銀座のスイスが先なものの、単純にカツとカレーを合わせてのは河金の方が先ということ。
こちらはその河金の本店近くにある千束店なのですが、店内の雰囲気も含めてかなり本店と近いです。
カツカレーというメニューはなく、河金丼がそれにあたります。
メニューの説明には「名物カツカレー」と書いてあるので良く見ればわかります。
ご飯の上にキャベツの千切りが少し、カツが乗せられてカレーがかけられているカツカレー丼。
熱々の味噌汁と漬け物もついてきます。
カツを脂身の少ない並、ロース、ヒレから選べ、ロースとヒレの場合はお重で出てきますが昔ながらのスタイルを味わうなら丼です。
食べてみれば懐かしい味わい。
カレーももったりとしたルウの日本式カレー。カレー自体にも豚肉が入っています。
この手のカツカレーはこのまま食べるより少しソースをかけるというかたらすくらいにちょこっとつけて食べる方が美味しさが増します。
卓上のソースをカツの上に三点リーダのようにして垂らしてみてください。何もかけないより美味しいと思います。
そもそもカツカレーといっても、カレー専門店のカツカレーととんかつ専門店のカツカレーと洋食屋さんのカツカレーではそれぞれ違うものだと僕は認識しています。
こちらのカツカレーはとんかつ専門店のカツカレーといった趣。
お店自体はとんかつメインでありながらハンバーグなどもある洋食店ではありますが、とんかつ屋カツカレーの元祖と考えて食べるのが一番イメージに合い、違和感がないと思います。
評価:★★★