東北カレー日記(あちゃーる)

宮城 泉中央「あちゃーる」3種選べるダルバート(チキン、オムレツコタルカリ、キャベツと豆のレンティル)
仙台から車じゃないと行きにくい場所にある名店あちゃーる。
東京は小岩の名店サンサールで腕を振るった方のお店です。
民家の1階がお店。
マスター曰く「飲食業は仕込みの時間をどれだけ取れるかが重要。インド人と仕事してるとね、とにかく彼等は早いんだけど小さい頃からプロなんだから日本人には追いつけない。だからうちはね、上に住んでるので移動時間ゼロ。その分仕込みに当てられるのよ。」と。
だからこその地方でお店を構えているということにも繋がるのでしょう。
3種選べるダルバートをいただきました。
選べるカレーはチキン、オムレツコタルカリ、キャベツと豆のレンティルで。
ダルバートなのでダルとご飯もついてきますが、とにかく副菜の量と種類が凄い!
しかも面白い!
マショウラと言われて食べてみると高野豆腐なんです。それの南インド風シチュー的な。それがまた美味しくて。
ワダがまた実に美味しい。
オムレツコタルカリはネパール的ですが具材がオムレツという面白さ。
ネパールのみならず南インドも融合し、それを日本の食材で作っているという楽しさ。
素晴らしいですね。
小岩のサンサールと言えばネパール料理で有名ですが、実はその昔は南インド料理も出していたことがあるんです。
だからこそのこの組み合わせであり、そこにマスターご自身のセンスが加わってさらに個性が出ているという。
「インド料理とかってね、こだわるもんじゃないの。だって長年一緒に働いてたインド人達、彼等は何もこだわってなかったもの。」
「お客さんの口に入るものだからね、ちゃんとしなきゃいけないのよ。そこは本当に気をつけないとダメ。」
「南インド料理好きって言う人を信用しちゃいけない(笑) だって…(以下自粛)」
とにかく話題が尽きず、それが実に面白いんです。
毒舌なのですが正論でもあり。
料理の美味しさももちろんなのですが、このお話をまた聞きに行きたいと思えるお店です。
好きな人は好き、苦手な人は苦手かもしれませんが、それで良いのです。
全ての人に好かれるということはあり得ませんから。
評価:★★★★