カレー日記(マシャール)

大森「インド宮廷料理 マシャール」マトンジャハーンギリーコールマー、ルーマーリーローティー
日本におけるインド料理界のリビングレジェンドとも言えるフセインシェフのお店が遂にオープンしました!
インドはデリーの誰もが知る老舗名店カリームホテルからタージ、東京においてもアジャンタ、シターラと、数々の名店で腕をふるってきた方であり、多くの日本人インド料理シェフにも影響を与えた方です。
そんなフセインさん、しばらくは池上で間借り営業をしながら料理教室をしていたのですが、この度大森でご自分のお店を開店ということでめでたいです。
インド宮廷料理と店名にある通り、ゴージャスな宮廷料理がいただけます。
そしてフセインさんといえばタンドール料理ですから、タンドリーチキンをまず最初にいただきました。
これが絶品!
火入れの絶妙さもさることながら、下味のつけ方も個性があって洗練されています。
しっかり辛め。だからこその美味しさ。
肉は骨に隣接する部分が一番美味しいとはよく言われますが、その意味がしっかりとわかる味わい。
ということはつまり強い下味でありながら素材の良さも活かしているということ。凄い!
カレーはマトンジャハーンギリーコールマーを注文。
合わせる主食はルマリロティーにしました。
ルマリロティー、日本ではあまり見かけませんがインドではポピュラーで、僕もインドの露店で食べてから気に入った薄焼きのロティーです。
カレーは見た目からして白いのですが、これこそインド宮廷料理の高級感溢れる佇まい。
シターラのサフェドラジャスタンマーンズも思い出すようなルックスですが、味わいは一味違います。
骨つきマトンの旨味がしっかりと行き渡ったグレイビー。コールマーですから実にミルキーで、所謂マトンのクセは減らしつつも消しきらない足し引き加減。
これに具材としてピスタチオが散りばめられ、マカナも入っているという。
マカナとはインドのスーパーフード。ポップコーンのような食感が楽しく、コルマに入っているとそれを半分吸い込みつつも完全に吸い込まれないような状態で、クセになる口当たりなのです。
ルマリロティーも粉の香りが程良く立ち、濃厚でリッチなカレーと合わせるのにぴったり。
いやはや全くもって素晴らしい。
マハラジャ気分になれる最高のお店です。
デパートのような建物の中の3階という立地ですが、内装も凝っていて扉を入ればインドです。
是非また行って他の料理も味わいたい。
素晴らしいお店ができました!
評価:★★★★