静岡カレー日記(でぃるせ)

日吉町「でぃるせ」本日のカレー2種
東京は千駄ヶ谷でカレーマニアのみならず美食家達に高く評価されていた人気店ディルセ。
SNS全盛のご時世において写真撮影禁止を貫き、取材も基本的には拒否すると言う姿勢から、知る人ぞ知るという立ち位置をキープし続けることができた稀有なお店です。
シェフの畑中さんはこだわりの方ですが決して気難しいというわけではなく、写真撮影禁止というルールさえ守っていれば優しい方です。
僕も千駄ヶ谷にあった頃は通算10回ほどは通ったでしょうか。
それくらいに好きなお店だったわけですが、そんなディルセが突然静岡に移転しました。
その理由は「静岡は魚が美味しいのに魚カレーでめぼしいところが無い」ということと、「東京に飽きたから」ということのようです。
静岡まで食べに行ってきました。
店名はでぃるせと平仮名に変更。
魚カレーとダルの店というサブタイトルがついており、以前とは少し違うスタイルとなっています。
この日のカレーはブラックペッパーチリポーク、鯖と野菜のトルカリの2種。
せっかくなので2種盛りでいただきました。
素材の味を活かしたシンプルかつ的確なスパイス使い。
相変わらずの美味しさです。
特に鯖は鯖らしさがしっかりとあって、シンプルイズベストという言葉がぴったりくる美味しさ。
千駄ヶ谷時代はチーズクルチャがあったりイタリアンとスパイスを融合させたメニューがあったりしましたが、現在は昼も夜もカレーとライスのみ。
安定してきたらまた何か違うものも出すかもしれないとのことでしたが、相変わらずの美味しさと相変わらずの写真撮影禁止で、元気そうで何よりでした。
「静岡は東京と違って魚のカレーを自然に食べてくれる人が多い。魚の食べ方も綺麗。東京では魚のカレーを食べて欲しかったのに食べてくれるお客さんが本当に少なかった。それから静岡はスーパーでもめちゃめちゃ美味しい魚が安く買えるからとても良い。」
と、嬉しそうに語る畑中さんを見て、移転は成功だったのだなと確信しました。
とは言えまだまだ新しく地元の方にもそこまで知られていない状態。
畑中さんの働いていたお店や手伝っていたお店はミシュランビブグルマンを獲得しているお店。
つまりはそのレベルのカレーが静岡で食べられるということ。
地元の方、是非食べに行ってください!
評価:★★★★