カレー日記(ビージャ)

新宿西口「BiJA」Today‘s Menu
カレーの世界ではよく「東京は正しさを求め、大阪は面白さを求める」などということが言われます。
美味しいというのは当然大前提にあるとして、東京では正統派な料理が、大阪では個性的な料理が好まれるというような意味合いです。
間借りカレーと言えば大阪で発展した文化ですが、大阪間借りカレーは非常に面白いお店が多かったからこそこれだけ発展しました。
東京でも間借りカレーは増え、どうなっていったかと言えば、面白いお店よりも大阪の間借りカレーにはほとんど見られなかったような正統派の料理を出す間借りカレーが少しずつ出てきたと言えるでしょう。
その中でもこちらBiJAは正統派の南インド料理を提供する間借りカレー店です。
メニューは日替わり。
この日はマトンコザンブをメインとしたミールス。
そしてこのマトンコザンブがコングスタイルということで実にマニアックですね。
コングというのはタミルナードゥ地方の中のさらにコングナードゥという地方があるわけですが、言ってみれば千葉県の中でも市川市のスタイル的なニッチさなわけです。
コングナードゥらしくココナッツが印象的なマトンカレー。
骨つきで豪快ですが骨離れが良くしっかりと煮込まれています。
こちら、このまま食べれば意外と優しい美味しさなのですが、これをラッサムやカードと混ぜて食べれば両者の酸味で味が引き締まり、美味しさが一段階上がります。
この辺りの味のコントラストも南インド的。
シェフは日本人なのですが、良い意味で日本人らしからぬ味に満足。
食後にチャイもいただきましたがこちらも実に美味しかったです。
東京らしい間借りカレー店と言えるでしょう。
評価:★★★☆