カレー日記(5ラボ)

西荻窪「5Lab」go流サーグ

タンドールランイチ

3種盛り
カレー激戦区西荻窪に2023年9月、また新たな名店が誕生しました。
こちらのシェフは麻布十番にあったJINDARIで腕を振るった方。
JINDARIと言えば肉とスパイスの店で、カレーのレベルも高く、知る人ぞ知る存在だった今は無き隠れた名店。
何しろシェフはインド料理の名店で勤務経験があるのみならず、インドに渡って料理を習ってきたという経験もあり、自宅にタンドールを持っているという方。
その腕はJINDARI時代から信頼しているので、今回の開店は非常に喜ばしいこと。
まずは前菜。
どれを食べようかと悩んでいると「おまかせで3種盛りとかもできますよ」と。
ならばそれで。
砂肝とキュウリのピックル、とり胸ときくらげのガーリックアチャール、カルダモンクリームチーズの3種。
どれもお酒が進み、食欲に火がつくものでした。
タンドール料理は鶏、豚、牛から選ぶのですがその日によって内容が違うようで。
珍しい松阪牛A5のランイチがあるというのでそちらを。
タンドールでじっくりと火を入れたランイチ。ランプとイチボの重なった部分だけあって赤身と脂のバランスが良く、肉自体の美味しさを堪能できます。
これにカレー味のマッシュポテトとトマトのチャトニ、パクチー、クミン、潮が添えられており、様々な形で楽しむことができます。
〆のカレーはサーグにしました。
ほうれん草のカレーなのですがチキンも入っています。
このサーグ、手切りで細かく叩いたほうれん草がたっぷりと入ったセミドライなテクスチャのカレー。
ペーストになっていないからこそのほうれん草の味がしっかりと感じられ、チキンの旨味と相まったものを必要最低限のスパイス使いでまとめており、他に無いタイプのサーグです。
実に美味しい。
お酒も幅広く取り揃えており、スパイス飲みにはもってこいのお店です。
西荻窪はカレーの名店がひしめき合う激戦区ですが、タンドールバルは無かった形。
今後がさらに楽しみなお店ですよ!
評価:★★★★